【文スト】何か物騒な処からのスカウト増えた【名探偵コナン】 (ページ12)

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何故か誰も居ない筈の我が家から、男の人の声が訊こえて来た件について。

真逆…泥棒！？此の家にも遂に泥棒がやって来たンですか！？あんな大きな会話をして！？

…否、落ち着いて私。

若しかしたら今のは幻聴…空耳だって云う事も有り得る。

そう、先刻(結構かなりはっきり)訊こえた彼の声は私の勘違いって云う落ちも……

「中也の癖に料理は美味しいのだよね～、はむ」

「あ。おいコラ太宰、摘み食いすンじゃねェ！行儀悪ィだろうがッ！」

「…君さ、本当にマフィア？」

…ウン、幻聴でも空耳でも勘違いでもありませんでしたね、ハイ。

二度もこうはっきりと訊こえてしまったら疑い用がない。

会話を訊く限り、二人居て何やら言い争っている様だ。

「…って、うん？ちゅうや？だざい？…………え」

会話の中に訊こえて来た名前に覚えがあった。

其の二つの名前は最近覚えたばかりのものだ。そして其の声にも如何やら当て嵌まる。

皆様ご存知の中原中也さんと太宰治さんなのだが、何故二人が家に居るのかが判らなかった。

と云うか…

不法侵入！！

何故二人が居るのか判りませんけど、不法侵入ですから！！

一体如何やって家に入ったンですか！？私が本当に警察呼んでいたら如何する心算だったンですか！？何故中也さんが料理してるンですか！？人の家で何してンですか！？あと何故二人共昔馴染みみたいな感じなんですか！？知り合いだったンですか！？

せめて！一言位、連絡して下さいよォおおおお！！

と、叫びたいのを何とか堪えた。

ゼーハー…スーハー…と何度か深呼吸を繰り返し、漸く落ち着いて来た処で本題だ。

却説、如何しようか。

我が家の筈なのに、こんなにも入り難い等有るのか。否、実際今現在進行形で其れが起こっているのだが。

もう…本当に何で居るンですかァ…。

暫く米花町に滞在するとは訊いてましたけども、家に来るなんて訊いてません。

あと、中也さん。折角ご飯作って呉れているのに、ハムサンド食べて来てしまったので、今晩は抜きにしようと思ってました。済みません。

はい、謝った！謝りました！もう謝らない！

「はあァあ……。入るタイミングが判らな…」

「もー、何時になったら入って来るンだい？」

「よォ、待ってたぜ」

「ひ」

「「ひ？」」

「ひびゃあああアアァああアアッッ！！？」

逆に今の今迄叫ばなかったのを褒めて欲しい位だ。

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