君想い 2

56〜T side〜 ページ10

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今日は久々にAちゃんに会える！


気持ちを伝えるなら今日しかない


だから、少し…いやかなり緊張気味


待ち合わせの場所に到着して車を停めようとしたら


丁度Aちゃんがこちらに向かって歩いてきているのが見えた


タイミングいいな〜なんて思ってたら束の間


Aちゃんが何者かに腕を引っ張られて路地裏のほうに連れられて行った






…っ？！


嘘だろ？！






俺は慌てて車を降りて


その路地裏に走って向かう






そして目の当たりにした光景は信じられないものだった


Aちゃんが男に無理矢理キスされて


泣いて必死に抵抗していた






ふざけんなよっ……






俺は相手の男をAちゃんから引き剥がして






「俺のAに手出さないでくれない？」






気付いたらそんなこと言ってた


俺も顔がバレたらやばいから


Aちゃんの手を取って早々に退散した






震えてる…






俺の握っている彼女の手は小刻みに震えていた


相当怖かったんだろうな…


俺は少しでも安心させてあげたくて


ギュッと力強くAちゃんの手を握った


そして助けてあげられなかったことにひどく後悔をした……。






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