君想い 2

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ピロロ…ピロロ…






会社用の携帯電話が鳴っていた






『もしもし？』






少しトラブルが発生したので、今すぐ会社に来れないかという内容だった






『…はい。…わかりました、すぐ向かいます。』






由奈「なにー？どうしたの？」


「なんかトラブルがあったらしくて、今すぐ会社行かなきゃいけないみたい」


由奈「そっかぁ、大変だね。頑張れ！」


「うん！色々ありがとうね！」


由奈「全然だよ、進展したら教えてね♡」


「うん…(笑)じゃあ、お邪魔しました！」






由奈の家を出て、急いで会社に向かった






部「七瀬さん！」


「部長！すみません、遅くなりました」


部「いやいや、お休みのところ悪いね」


「いえ、とんでもありません…ってえ？」






ん、なんか今日の社内はおかしい


…ていうか、見たこともない人がたくさんいる？






部「実は、この前出した広告の英字にスペルミスがあってね。幸いにもまだ媒体社に渡す前だったからそこまで大事には至らなかったんだけど…その回収作業と変更を営業と企画にも手伝ってもらってるんだ」


「ええ？！そうだったんですか…今すぐ作業にとりかかります！」






私が勤めているのは広告会社の企画部だ


社内を見渡すと校閲の方々が肩身を狭くして必死に作業をしている


って営業ってことは……


ああ、いた。


そう、拓真は営業部だった


気にしない気にしない


仕事に集中しなきゃ！






「手伝いますよ！」


校閲「本当にすみません…！」


「気にしないでください！頑張りましょ！」






仕事に集中していた私は拓真から向けられている視線に全く気付かなかった＿＿＿。






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