君想い 2

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河野「…さん、Aさん…！」







ん………？


タクシー………？







河野「あ、お釣りいらないです。……ほら、Aさん行きますよ。」



「あ……うん…」







とりあえず、言われるがままにタクシーから降りる


あれ、私もしかして潰れた…？









「河野くん、私って………きゃっ！！！」








相当酔っ払っていたのだろう

タクシーから降りた瞬間に思いっきりコケてしま……いそうになった









河野「っ！…大丈夫ですか？」








そう、私の身体はすっぽりと河野くんの腕の中に収まっていた









「ご、ごめんね！！なんかすごい酔っ払っちゃってるみたい！！」









恥ずかしさで私の顔は余計赤くなって、慌てて河野くんから離れる








河野「部屋まで送ります。」








河野くんは困ったように眉毛を下げてそう言った



あぁ、情けなさすぎる………後輩に介抱してもらうなんて………









「本当にごめんね。私、結構酷かった、？」


河野「ずっと泣いてましたよ。相手がどんな人かだけは断固として教えてくれなかったけど。笑」


「そ、そうなんだ……」









危ない、口を滑らして玉森裕太なんて名前を言ってしまっていたら大惨事だ

お酒飲んで潰れることなんて今までなかったのにな…

そんなに泣くほど悲しかったの？私＿＿＿＿








「じゃあ、私この部屋だから。送ってくれてありがとうね。」




河野「いえ、おやすみなさい。」



「おやすみ。」








ドアを閉めようとしたとき、河野くんの手がそれを阻んだ







河野「Aさんっ、」



「どしたの？」







な、なんか、近くない………？？






河野「もっと…俺を頼ってくれませんか？」


「え？」









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