40話 業務 ページ44
今日の業務をこなす前に食堂へ行き腹ごしらえをする
ご飯と味噌汁をトレーに乗せ、おかずをもらい席を探してしるとしょんぼりした顔の凪君と隣には潔がいた
「おはよ。凪君そんな顔してどしたん?」
「大変だよ若瀬、この食堂おかずが納豆とたくあんしか...」
凪君は途中までなにかを言うと、私のおかずと自分のおかずを見てこっちを見た
「...3人で分ける?」
「えっいいのか若瀬!?」
潔もこっちを見て目を輝かせている。そんなに肉が好きなのか
周りの選手はなにやら羨ましそうな顔をしていたけど多分うちの存在のせいで話しかけてはこなかった。
「生姜焼きおいひー」
大盛りのご飯と生姜焼きを一緒に口にいれリスみたいに頬張る。かわいく見えるけど身長めっちゃ高いんだよな、凪君
「そういえばさ、次の対戦相手決まったの?」
「いや、まだだ。でも...」
そこで会話が途切れた。多分成早君たちやりたいけどまだお互いに伝えていない感じかな
あっという間に二人は朝食を食べ終え、練習場に向かった
食器を片付け、いつもの務めに入る。といってもステージごとにタオル渡しにいったりスポドリ配布しにいったりだ。往復で結構走りっぱなしで疲れた体で次の部屋に入ると凛ちゃんが見えた
「あ!凛ちゃんお疲れさま」
凛ちゃんは無言のままタオルを受け取る
「ほう...今日の髪型はオシャだな...」
後ろから蟻生さんに話かけられる。背が高いからびっくりして変な声がまた出た
昨日のことを思い出し、お礼について凛ちゃんに聞くと相変わらず好きにしろ、で通された
そこで日向さんからメールが届く。どうやら選手からの呼び出しでフリートレーニングルームへ来てほしいという内容だった
怪我でもしたのかな、とか思いながら凛ちゃんたちとは別れてフリートレーニングルームへ向かう
そこには潔と凪君がいた
「どうしたの?なんかあった?」
「若瀬、俺と1on1で勝負して」
いきなりそう言われ困惑する。でも怪我とかはないみたいで良かった
どうやら成早君と対戦することになったけど馬狼対策で1on1をしてほしいらしい
もちろんいいけど潔じゃだめなの?と聞いたら「潔じゃ練習相手にならない」と一蹴りされた。
どんまい潔
30分だけ1on1で戦うことにした。そうじゃないと普通に体力が持たない
凪君との1on1は接戦していい練習になった、と褒められた
潔とやってみたけど確かにちょっと練習相手にはってかんじだった
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しは(プロフ) - めっちゃ面白いです! (2022年12月31日 1時) (レス) @page35 id: e927209d21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらば | 作成日時:2022年11月29日 23時