3話 対面 ページ4
不安と興奮が宿り震える手でドアノブを捻り、ガチャリと開ける
相部屋には選手たちがいてその視線は全て自分に向けられていた。
「あれ、こんなところに人いたんだ...」
誰かがそう呟く。間髪入れずに
「初めまして、若瀬Aといいます。私は君たちチームZのマネージャーとして君たちをサポートしていきます。よろしくお願いします!」
「おぉー。俺は蜂楽廻!これからよろしくね若瀬ちゃん!」
「あ、若瀬で呼び捨てでいいですよ。私だけなんかついてるのもあれですし」
大丈夫かな...もしかして結構髪短いから男って思われてたかな?
だとしたらちょっと申し訳ないな。他のマネージャー、男子いたしな
「さて、自己紹介は終わりましたしもう寝る準備しなきゃですね。基本私の部屋の鍵はあけっぱにしてるので一応ノックしてきてくださいね!じゃあ、おやすみなさい」
「あっ、待って!」
ちょっと気まずくなったから帰ろうとしたけど...なんだろ
「はい!どうしました?」
「その...敬語とか使わなくてもいいよ?俺もきっと敬語じゃなくなると思うし。」
「そっか、ありがと!じゃあ今度こそおやすみ!環境変わったから最初は寝れないかもだけど頑張って寝てね!」
そう言い残して部屋に戻った。現在の時刻は10:17分。これなら少しくらいは作業できるだろう。
机に置いてあるpcを起動しパスを入れ、ファイルから今日のチームZの試験の様子を見てみる。
どうやら本来、吉良という選手がいたらしい。でも最後に潔くんに当てられ終了。にしても、この時の潔くん本当にいい眼をしてる。集中してる証拠かな。
次に別のファイルからみんなの情報を見る。名前も覚えないとだし。
「えっあの人女性じゃなかったんだ」
思わずちょっと大きい声で言ってしまった。聞こえてませんように。
めちゃくちゃ体格良い人が國神くん、
坊主の子が五十嵐くん...イガグリって心の中で呼んじゃだめかな。
髪が長い人が千切くん、名前言ってくれた子が蜂楽くん、
正直成人してると思ったのが伊右衛門くん、ちょっとかわいいのが成早くん、
糸目の人が久遠くん、成早くんより少し髪色が濃いのが今村くん、
猫背でわかんなかったけどめっちゃでかいのが我牙丸くん、
ちょっと怖かったのが雷市くん、
最後話してくれたのが潔くん、
以上で11名。全員FWか...初めてこういうことするけど荷が重いな。今までのことが役に立つといいけど。
こう考えても仕方ない。もう寝よう。
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しは(プロフ) - めっちゃ面白いです! (2022年12月31日 1時) (レス) @page35 id: e927209d21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらば | 作成日時:2022年11月29日 23時