24話 翌朝 ページ27
すっかり昨日は泣き寝入りしてしまい、あのままの体制で寝てしまった...そのおかげで
「わー!蜂楽と若瀬が抱き合ってるー!」
イガグリがこんなことを大声で言ったせいで朝から恥ずかしい思いをしてる。なんで体制変えなかったんだろ。自分を恨む。
「違う。なんか勘違いしてるよ。ね、めぐ...る?」
掛け布団から顔を覗かせる廻の顔は真っ赤だった。熱出しちゃったかな
「顔真っ赤だけど大丈夫?」
「だいじょうぶ...」
真っ赤にしたまんま布団に隠れてしまった。これから布団片付けるんだけどな。
「あいたた...若干痛むな」
痛みに耐えながらも今日一日を終えられた。廻の調子が随分とよかった。あれでパワーアップできるなら毎日布団にお邪魔しようかな。
数日後。潔たちは「何考えてるカオでしょーかゲーム」をやっていた。
そこをすかさず伊右衛門君が止める。最後の戦いはチームV。あの日向さんのチームだ。
ひとりで別のことを考えてるとなにやらまた揉め事。やっぱり久遠君のことだった。
「あ、ちょっと待って。最終戦が終わった時点でもしさ潔と久遠が3得点同士で並んでたら勝ち上がれるのはどっちなのかな?」
たしかに...もし負けた場合どっちだろうか。
「たしか...イエローカードの数が少ない方が勝ちだろ?」
「それも全部同じだったら?」
二人とも...はないか
「BLランキング上位が突破ですよ」
ヴンと音が鳴り、モニターに絵心さんが映る。
「どーもお久ぶり。絵心甚八です」
そしてBLランキングが出される...トップは久遠君!?なんで
「この青い監獄一次選考では得点だけが評価基準ですからルール上何も問題ありませんよ...」
なるほど。盲点だった。でもここでチームZが負けようが私の選考はその後。
でも...勝ちたい!日向さんに勝ちたい!
「世界一のストライカーに必要なのは成功の再現性だ」
「今のお前らに必要なのは己のゴールを生み出すための方程式だ」
「たまたま勝つな。勝つべくして勝て」
そう言い残して絵心さんは消えた。そして、LAST GAMEまであと24時間
「今日は明日に備えて寝よう。また明日。おやすみ」
とは言ったものの、潔はどこかへ行ってしまった。早く寝るといいんだけど。
部屋に戻り、いつものようにPCを付ける。メールには一着絵心さんから来ていた。
「今夜、第3コートへ来い。今日の11時までサッカーをお前に学ばせる」
は?時計をみると8時。もうシャワー浴びちゃったよもう
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しは(プロフ) - めっちゃ面白いです! (2022年12月31日 1時) (レス) @page35 id: e927209d21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらば | 作成日時:2022年11月29日 23時