酔 ページ32
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「もしもし、ふっか？」
深「…ん〜？」
開口一番酔っ払ってるのかふわついた口調のこいつ
Aが居ないんだぞってキレる前に酔って忘れようとしてんのかって思い少し苦しくなった
「Aから連絡来たよ」
そう伝えるとふわふわしていたふっかは居なくて
深「今何処」
電話越しでもわかるくらい真剣な声
「向こうの家にお母さんといるらしい…けど、」
深「迎えに行くなって？」
「きっと、ふっかや俺らが迎えに行くとAの頑張りが無駄になりそうだから…ごめん。」
何となく、なんとなくだけどそんな気がした。
寧ろ、ふっかじゃなくても照でも、涼太だとしても、康二でも…メンバーの誰かしらが迎えに行けば彼女の頑張りが水の泡になる気がして
「Aは必ず帰ってくるから、待とうよふっか。」
そう言うと…プシュッ、という缶が開く音
深「…っ、母ちゃんさ」
「…は？」
ゴクゴク、とふっかの喉が鳴る音が電話越しにも聞こえてきて耳を傾ければ
深「父ちゃんに聞いたんだけどさ、今借金背負ってんだってさ、だから…俺らに金借りに来たんだろうなって」
はは、妹に投げたみてぇになって俺情けねぇなと乾いた笑い声と共に吐いたふっか
「ふっか。」
深「母ちゃん、あの後再婚しても上手くいかなかったらしくてギャンブルにハマったらしくてさ」
なんでお前がそこまで知ってんだ？って聞こうとすれば
深「滝沢くんがこの前来た時に念の為に調べたらしいんだけど、あんまりはるの教育によろしくないからお前だけには言っとくわって教えてくれたんだよね〜
それに、滝沢くんもだけどさ、、この前三宅くんとすれ違った時に三宅くんさ、はるが悲しむ事しちゃダメだよってなんか全部知ってるみたいに言われてさ」
酔っ払ってるからかどんどん知らなかった事が明らかになっていて
深「なぁ、佐久間。俺お兄ちゃん出来てんのかな？…佐久間といる方がAすげぇ楽しそうなんだよ」
と泣きそうな声を絞り出して俺に「佐久間はどう思う？」なんて問いかけるふっか
「俺はさ…、Aが幸せならそれでいい。ただね、ふっかや照とかメンバーと居る時は全部偽りの無い笑顔だよ。」
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杠(プロフ) - 黒雪さん» 初めまして、コメントありがとうございます(^ ^)びッちちゃんの作品に関しましてはページ7に作品名を記載しておりそちらから飛べるようにしておりますので作品名をタップしていただいたらびッちちゃんの作品に飛べるかと思います(^^♪ (2021年1月30日 6時) (
レス) id: 3a7eb7200f (このIDを非表示/違反報告)
黒雪(プロフ) - びっちちゃんの小説ってどちらですか…？ (2021年1月28日 21時) (レス) id: 4eaf43baae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杠 | 作成日時：2020年10月1日 10時
