楽屋での過ごし方 ページ42
.
活動を再開してから少クラにも出させてもらえる事になったりして何も無かった日々から考えると目まぐるしい毎日。
『ちょっとぶらぶらしてくる』
田「は?お前また?」
高「いいよ〜、リハの時には戻ってきてね」
『ありがとう〜』
樹が後ろでガヤガヤいってたけどそれを無視して楽屋を飛び出る
何故か楽屋の中に閉じこもるのが苦痛に感じて合間合間で何も無いのに見慣れた局内を歩き潰す
松「あれ?みや?」
『あ、北斗』
松「またどっか行くの?」
眉尻を下げてそう聞く彼にまぁ、と答えるとそっか、早く戻ってきてね。と私の頭をポンッ、と叩いてから楽屋のある方に歩いていった北斗
『…後輩のとこ……行かなくていっか、邪魔だもんなぁ私』
自虐的に一人小さく笑いながら呟いて人気のない場所に座り込む
なぜだかわからないけど家にずっと閉じこもっていたせいもあるのか閉鎖空間が苦手になってしまって楽屋に長時間滞在するのは少しキツイ
ケータリングを食べたりしたところでここに居ろと命令された気になって憂鬱
『気分転換に久しぶりに髪染めようかな …』
少し毛先が傷んだ黒髪を指に巻き付けながらそう言うと遠くの方から私を呼ぶ声がして声の方に立ち上がり向かえば額に汗を浮かべた樹としんちゃん
『ど…したの?』
田「お前中々戻って来ねぇから…」
森「もうリハ始まるよ!?」
『…ごめ、…すぐ戻る』
そう言って彼らの間をすり抜けようと歩き出せば右腕をしんちゃんに引っ張られ必然的に彼の胸にぽすん、と収まる
森「そんな俺らと居るのしんどい?」
田「慎太郎。」
森「…ごめん、なんでもない、リハ行こっか!」
蚊の鳴くような声でそう言われ胸がズキズキと傷んだ、私の手を引き楽屋に走るしんちゃんに必死について行き待っていた4人に頭を下げて、スタッフさんにも頭を下げてリハを始めた
居るとしんどい … 、そうじゃないけどそうな気もする…、これはきっと彼らへの罪悪感もあるんだろう、
自分一人ぬくぬく一年近く休んでケロッと戻ってきて何事も無かったかのように時間は過ぎていっている
彼らは俺はそんな事一切思ってない、なんて言うけど実際自分以外の人間の思考なんて他人が分かるはずないんだから本当に彼らがどう思っているのかなんて神のみぞ知るのだろう
2207人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年9月23日 21時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:杠 | 作成日時:2020年9月22日 22時