末っ子のもう一人ご存じですか？？ (ページ37)

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お揃いページ37

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数日後両手いっぱいに紙袋を抱えたしんちゃんが急に凸ってきた

理由は簡単

森「俺らのお揃い！」

『何の』

そう言ってリビングにドカッ、と座るなり紙袋の中から洋服やパジャマやアクセサリー類を出てきたしんちゃん。

森「俺ら双子じゃん」

『違うね』

森「まぁまぁ、」

『１年しか違わないだけだね』

丁寧にものを並べだしたしんちゃんがこちらを見ることはなく

森「お揃いってさ凄い元気になんない？」

そう呟いた

森「誰かとお揃いってだけで力もらえてさ、一緒に居る感覚になるじゃん？だから御守り的にみやとお揃いの欲しいなって」

彼の話す声色はとても優しかった、きっと数日前に起きた出来事での事を考えてだろう

『…ん、ありがとう。慎太郎。』

森「あ、あと俺さAに慎太郎って呼ばれるのむず痒いんだよね、なんか(笑)」

『慎太郎』

森「んあーーー！やめて！(笑)」

『慎太郎、ありがとう。』

ほんとそういうのやめて、と真剣な顔つきで言ったものの彼の声色は相変わらず優しくて目の前に露店のように並んだ洋服やアクセサリーを手に取った

『大切に使うね』

森「うん。今度は一緒になんか買いに行こうよ」

『だね～』

その後しんちゃんはすぐに帰ることはなく少しだけ雑談をして彼を見送った

部屋に独りになった瞬間、物凄い喪失感に苛まれたがリビングに丁寧に積まれた彼がくれた物を見つめる

『しんちゃんが言ってたのはこういうことか、』

呟きながら数ある中からブレスレットを取る、彼が言った通り不思議な事に彼が傍に居ないのに居る気がして少しだけ元気がもらえる気がした

『いいお守りもらったな～』

早速もらったブレスレットとピアスを付けて鏡を見つめる

『うん。大丈夫。』

彼がくれたこのお揃いの品のおかげもあってか少しずつ体調も心も元気になりジャニーさんと話をするべく事務所に赴く事になった

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