末っ子のもう一人ご存じですか？？ (ページ18)

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「落ち着いた…？」

面会時間がすぎてもいる俺に看護師さんが終わりですと声を掛けに来たけどみやの様子を見て先生に伝えときますのでごゆっくり、と言ったものだからみやが泣き止むまでずっと、ずっと優しく抱きしめて背中を摩った

『ねぇ…樹……わたしね、お仕事したいの…』

ぽつぽつ、と言葉を紡ぎ出した彼女

『でもね、怖いの…あの日強がってたけどね凄く怖くて……本当は殺されるんじゃないか、犯iされるんじゃないかって怖くてたまらなくて、』

白いシーツをぎゅっと手が白くなるまで強く握る彼女

ゆっくりでいいから、無理すんなってそう伝えれば

『樹には言いたいんだ、同期だし……ずっと傍に居てくれてるから』

そう苦しそうに顔を歪めた彼女

そして言葉を続ける彼女

『本当はさ、怖くてたまらなくて逃げ出したくて…でもさどっかで樹が来てくれるんじゃないかなって考えてて』

「うん、」

『そしたら、みんなヒーローみたいに助けに来てくれてね、すごく嬉しくて…でもさあんな姿見られたくなかったなぁ…』

あはは、と真っ赤な目からまた涙をツーっと流した

「ごめんな、もっと早く助けられたはずなのに…」

シーツを握る手を上から優しく包み込むとううん、来てくれただけで嬉しかったんだよ、って

『それとね、こうやってほぼ毎日来てくれるのも嬉しいんだよ？』

「…うん。」

『でもね、もうカメラの前に立つの怖いんだよね…仕事したいのに…どうしたらいいんだろうね…、』

震える声で言った彼女

もう、限界なんだ、

今のみやには生きてる事すら限界に近いんだ

「じゃあ、休もうよ……ね？」

そう言うとそれは嫌かなぁなんて、

「少し休んでさ、元気になってからまた一緒に歌って踊って、笑おうよ、、、ね？」

『でも、お仕事休んだら私の居る場所も居る意味も無くなっちゃうよ？』

悲しそうに泣き笑いをうかべた彼女

そんな事ないのに、仕事休んでもみやの居場所はあるし居る意味だって

「みや、みやの居場所は俺達が守るから」

『…ファンは望んでないのに？』

「みやがいないSixTONESはSixTONESじゃないから。それを俺達が証明する」

『……でも、』

「でもじゃない。…だからさみや、死にたいなんて言わないでよ…」

『…樹、』

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