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　ちゃんと送信されたのを確認してから、送られてきていた優吾くんの連絡先をタップする。そのまま連絡先を追加。

　少しの緊張感があるけど、この勢いでメッセージを送っておかなければもっと送りづらくなりそうだったし、今、知らせたいことあったし。今やるべき。と思って。

　『急にごめんね。樹経由で教えてもらって。Aです。』

　『連絡先知らないなーと思って聞いちゃった。』

　『あと、知らせたいことあって』

　『大我とちゃんと話をして和解できました』

　…ほんとですよ。話したいことがある…というか、できたのは。樹に連絡先を聞いたときに思っていたような、何かあったときに話せたらいいなー…。っていう理由も本当だけど、それを伝えるのは恥ずかしいじゃん。なんか。

　一旦、思いつく送るべき内容を送って、画面を閉じる。なんとなくだけど優吾くん返信早くなさそうだし、とりあえず家に帰ろう。

　なんだかんだ楽しい一日だった。でも、「デート」という名称のせいで身支度をいつも以上に整えたり、変に緊張したり。樹と話した時だって頭働かせたし、大我とちゃんと話をしたのだって精神的に疲れた。真面目な話っていうのは気も遣うし疲れるじゃん。それに買い物もして体力的にも疲れた。とりあえず家に帰りたい。

　案の定、家に着くまでの間に返信は来なかった。

　家について部屋着に着替えて、ベットに背を預けて座って息をついた。頭の中で今日一日を振り返りながら目を閉じていればいつの間にか眠ってしまっていたみたいで、次に目を覚ました時にはだいぶ時間が経っていた上にガクンと首を下げていたせいで首がすごく痛かった。

　首を回しながら手探りで携帯を探して時間の確認のためにも画面をつける。時間を確認したかった。でも、それよりも先に目に入ってきたのは通知。しかも優吾くんからの。

　驚いて勢いのままにタップして中身を確認してしまう。

高『全然いいよー。連絡先交換してなかったことにびっくりした！』

高『ちゃんと話せたんだね。お疲れ様』

　二つの吹き出しとかわいいスタンプが一つ。なんか優吾くんらしい気がする。

　『ありがと。これからのことも色々話せた』

　なんて返そうか迷って、中身は言わずに、でも事実を送る。こんなのに返信くれるのかな？なんて思いながら画面を閉じてグッと伸びをした。ふぅ、と息をつくと同時に通知音が響いてまた携帯を取る。