10.ab ページ10
その後、田中くんは本格的に机に突っ伏して眠ってしまった。
我が部がサボれる部として有名なのは残念だけれど、部室で寝られるのはもっと腹が立つんだなぁ。
まぁ、いいけどね。
田中くんの寝姿、なんか可愛いもん。
私、別に部長でも何でもないし。
....あぁ、私頑張った。
超頑張った。
めっちゃ緊張した、声震えてなかったかな。
北美と優子の元には戻らず、何となく定席についた。
ドア側の一番前ね。
なんか落ち着くんだ、ここ。
さぁ、麗しき数字達よ。
今すぐ私を癒してくれ。
はい、行っきまーす。
3.14159265....
「亮子ぉ！やったじゃない！！」
げっ....うるさいのが来たよ。
頼むから今は一人にしてくれ....
「ぼっちの亮子ちゃん....ふふっ、なかなか厄介なレッテル貼られたわね。」
「....今すぐ私をぼっちにして欲しいんだけど。」
「何言ってんのよ、アンタ私達がいないとデートで死ぬわよ？」
「あ、そうだ。北美、翔くんのファイル！！」
「後でね。で、田中くんの前で恥かきたいわけ？絶望されたい？それとも幻滅されたい？」
「なんで上手くいかない前提なんだよっ！！」
「亮子、約束は日曜日だよね？それなら土曜日、ウチら亮子のおうちに行くから。絶対予定空けておいてね！！」
「はぁっ！？」
「服は私達が持ち寄ったものを色々試しましょう。」
「うわー、なんか優子まで楽しみになってきちゃったよ！亮子、デート絶対に成功させようね！！」
「なんか二人がめっちゃ頼もしい....気がしてきた。」
「最強の友人を持ったことに感謝しなさいよ、ぼっちの亮子ちゃん。」
「ウチら一生面倒見てあげるからね、ぼっちの亮子ちゃん！！」
「なんで私が面倒見られることになってんだよ！！そしてぼっちやめろ！！！」
「ったく....憎いほど可愛らしいんだから、亮子。怒っても可愛いなんて羨ましいわね。」
「ほんとほんと！！」
「優子に至っては、怒った顔より笑顔の方が怖いものね。」
「何それ！？北美ひどーい！！ね、亮子も酷いと思うよね！？」
あー....
うるせー。
マジでうるせぇな、コイツら。
だけどこの賑やかさが、私は何気に好きだったりする。
高校生のくせにいいオンナっぽい北美と、あざといけれど若干サイコっぽい優子。
根っからの真面目人間な私には勿体ないくらいの親友達だ。
私、彼女達と知り合っていなかったら陰キャだったんだろうな。
感謝してもしきれないや。
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まなお(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます！私も読ませて頂こうと思います。素能家、いいですよね！教えていただきありがとうございました！ (2020年6月4日 13時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 作品名は「家族ですの。」、作者様は「ミントアップルティー」さんです。 (2020年6月4日 11時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» 私も読んでみたいので、よろしければ作品タイトルや作者様のお名前を教えて頂けませんか？ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» そうなんですね、ご報告ありがとうございます！私と同じような趣味の方がいらっしゃるということですね、仲間が増えたみたいで嬉しいです！！仮に真似だとしても、こんな駄作を参考にしていただけたということで、認められたみたいで幸せです！ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 私はmmabの小説を読み漁っているのですが、このお話によく似た作品を見つけました。類似している作品の方が後に作成されていたので、真似ていたとしたらもう一つの方かなと思います。作者様があまり気にしていないなら大丈夫なのですが…一応報告させていただきました。 (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年1月18日 1時
