36.sk ページ36
『ラウ子....お前、私のことそんな風に思ってたんだね。』
『....なによ、お姉ちゃんは黙っててって言ったでしょ。』
『もうお前にお姉ちゃんだなんて呼ばれたくない。私は今この時をもってお前の姉を辞めてやる。もう絶対に面倒見ないし、妹だとは思わない。』
『こんな姉なんてこっちから願い下げよ！！あんたみたいな姉がいなくたって、私は何も困らない。今後一切私に構うな....っ！！』
....荒れてますねぇ。
サクマ、心配だよ。
とりあえずラウ子ちゃんが部屋に戻った音がしたので、サクマも二階に上がってみる。
サクマ専用の小さなドアの隙間から亮子ちゃんの部屋を覗くと、放心したように壁を眺める亮子ちゃんとそれを心配そうに見つめる蓮くんの姿があった。
こっちは大丈夫そうだな。
となると、問題は....
「....ラウ子ちゃん、大丈夫？」
「さっくん....っ」
ベッドに突っ伏して泣いていたラウ子ちゃんが顔を上げて、サクマの姿を捉える。
なんとか安心させてあげたくて、座り直したラウ子ちゃんの膝に乗って撫でられることに専念することにした。
背中を毛並みに沿って撫でてくれるラウ子ちゃんの手が、いつもより熱い。
「....ねぇ、さっくん。私どこで間違えちゃったんだろう。やっぱりおかしいよね、蓮くんのことを好きになるなんて。ラウ子、バカだ....」
「おかしくなんかないワン。」
「兄妹なんだよ....？」
「それでも。だって蓮くん、イケメンさんだワン。優しいし素敵な人なんだから、ずっと近くにいるラウ子ちゃんが惚れるのも無理は無いワン。」
「ラウ子、蓮くんに酷いこと言っちゃった....変態とか、本当に思ってるわけじゃないのに。それに蓮くんが好きな人のこと、散々悪く言っちゃったよ....確実に嫌われた、どうしようさっくん....っ」
「うーん、それはなかなか難しいワン。だって、変態って言っちゃったのはラウ子ちゃんが自分に対して思っていたことでしょう？蓮くんのことが好きな自分に対して。そして亮子ちゃんのことを色々言ったのは、自分は絶対に亮子ちゃんに適わないってわかっているからだワン？」
「....さっくんは何でもお見通しなんだね。」
「もっと褒めてくれてもいいワン。」
「褒めてない。だけどありがとう、ちょっとスッキリした。ワンコの癒し効果って最強だね。」
「いや、これはサクマ特有だワン！」
「あはは、何だそれ。....おやすみ、さっくん。」
「おやすみだワン、ラウ子ちゃん。」
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まなお(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます！私も読ませて頂こうと思います。素能家、いいですよね！教えていただきありがとうございました！ (2020年6月4日 13時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 作品名は「家族ですの。」、作者様は「ミントアップルティー」さんです。 (2020年6月4日 11時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» 私も読んでみたいので、よろしければ作品タイトルや作者様のお名前を教えて頂けませんか？ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» そうなんですね、ご報告ありがとうございます！私と同じような趣味の方がいらっしゃるということですね、仲間が増えたみたいで嬉しいです！！仮に真似だとしても、こんな駄作を参考にしていただけたということで、認められたみたいで幸せです！ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 私はmmabの小説を読み漁っているのですが、このお話によく似た作品を見つけました。類似している作品の方が後に作成されていたので、真似ていたとしたらもう一つの方かなと思います。作者様があまり気にしていないなら大丈夫なのですが…一応報告させていただきました。 (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年1月18日 1時
