4.ab ページ4
自分の立場に悩みまくっている私だけれど、一度学校に来てしまえばいくつかの癒しは存在する。
例えば数学の教科書だったり、図書館の落ち着いた雰囲気だったり。
クラスの友達とお喋りするのも楽しいし、私はどちらかというと家より学校にいる方が好きだ。
極めつけは部活動。
一年生の教室を借りて各々好きな教科を好きなだけ勉強する放課後学習部。
私は主に理系教科の数字達と遊ぶことが多いけれど、中には難しそうな文学書や分厚い英語の本を読んでいる部員も居たりする。
人数は少ないけれど、仲が良くて楽しい部だ。
「そういえば亮子、アンタどうなったのよあの話。」
「そうだ、私もそれ聞きたい！何か進展あった？」
私が数学の公式に癒されていると、本を読んでいたはずの北美とさっきまで世界地図見ながらニヤついていた優子が私の机を取り囲んだ。
え、何何何！？
「あの話？進展？何が！？」
「しらばっくれたって無駄よ、吐きなさい。」
「絶対に誰にも言わないから！ね、教えてよ！！」
「だから何の話！？」
「はぁ....っ....そうねー、亮子ちゃんは鈍感で純粋な
天然ちゃんだもんねー。....いい？私らの生きる糧は人の恋バナなわけ。ここまでＯＫ？」
「お、ＯＫ....？」
「だからね、ウチら決めたんだ。亮子の恋、全力で応援する！！」
「ちょ、声が大きいっ！！！」
他の部員も居るってのに、コイツらは....っ！！
「さ、こちらの説明は以上よ。次は亮子の番。」
「告白した？デートの約束は？それとももう....」
「待て待て待て、話が早いんだよお前らは！！」
「え....アンタまさか....」
「まだ何も無いわけ！？」
「あぁ悪かったな何もお話できることが無くて！！」
「....優子、これは一大事よね？」
「超一大事だよ！！好きになって三ヶ月、告白もしていなければデートのお誘いもできずにいるなんて....亮子、それはいくら何でも奥手すぎる！！」
「お前ら勉強しろよ、まだ部活中だぞ....」
「アンタが解くべきは連立方程式なんかじゃない。」
「亮子に課せられた課題は超難解な恋愛方程式なのだっ！！」
「何だそれ！？」
「とにかく次彼が部活に顔出した時、必ず声かけること。いい？」
「はぁっ！？無理無理無理、絶っっっ対無理！！！」
「無理じゃない！！もし一言も話せなかったら....ウチ、何しでかすかわかんないよー？」
優子の笑顔が時々狂気を含んでいる気がするのは、私だけだろうか....
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まなお(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます！私も読ませて頂こうと思います。素能家、いいですよね！教えていただきありがとうございました！ (2020年6月4日 13時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 作品名は「家族ですの。」、作者様は「ミントアップルティー」さんです。 (2020年6月4日 11時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» 私も読んでみたいので、よろしければ作品タイトルや作者様のお名前を教えて頂けませんか？ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» そうなんですね、ご報告ありがとうございます！私と同じような趣味の方がいらっしゃるということですね、仲間が増えたみたいで嬉しいです！！仮に真似だとしても、こんな駄作を参考にしていただけたということで、認められたみたいで幸せです！ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 私はmmabの小説を読み漁っているのですが、このお話によく似た作品を見つけました。類似している作品の方が後に作成されていたので、真似ていたとしたらもう一つの方かなと思います。作者様があまり気にしていないなら大丈夫なのですが…一応報告させていただきました。 (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年1月18日 1時
