受付嬢の私とエリートの彼 (ページ8)

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美咲「A！昨日大丈夫だった？もう心配したんだからね」

翌日出勤すると美咲が威勢よく話しかけてきた

『うん。本当に何も言わずにごめんね？』

美咲「全然良いんだけど。てか、佐久間さんには家まで送ってもらったの？」

ニヤニヤしながら聞いてくる美咲に、一晩共に過ごしましたとか絶対言えない。

『いや、私は先にタクシーで帰ったよ。』

美咲「なーんだ。何もないのかぁ〜」

私の返事を聞くと一気に興味が失せたのか受付の正面に向き直って伸びをしてる

『美咲は昨日渡辺さんとどうだったの？』

美咲「え！それ聞いちゃう？あのね、連絡先交換して今度は2人でご飯でもどうですかって誘われちゃった！」

頬に両手を当てながら嬉しそうに言う美咲は可愛い女子の権化だ。

そんな美咲を横目に『よかったじゃん』って返事をすると、佐久間さんがビルの入り口をくぐり抜けているのが見えた

そのまま目で追っていると彼は一瞬だけ

ほんの一瞬だけこっちを見て口角をあげた

その顔が昨日のキスをフラッシュバックさせて、少し顔が暑くなった

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佐久間さんに促されてシャワーを浴びたら思いの外スッキリして、今度は自分から話題でも振ってみようかなって思って扉を開けた

でも、ベッドの方に足を進めると佐久間さんはすでに寝ているようだ。

『なんだ...』

私も寝るか、って思って佐久間さんを起こさないように静かにベッドに入って眠りについた

朝目が覚めた頃には佐久間さんの姿はもうなくて、その代わりに一枚の紙切れがベッドボードにあった。

「おはよう。

また、会社でね

sakuma_d75

佐久間」

とりあえずLINEだけ追加させてもらって私もホテルを後にした。