受付嬢の私とエリートの彼 (ページ38)

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阿部「俺と佐久間は人数合わせで行ったの」

隣の佐久間さんを見れば肯定も否定もせず、ご飯を食べ続けている

目黒「ふーん。ってことはAちゃん、彼氏いないってことだ」

何がそんなに面白いのか、目黒さんは口角が上がりっぱなしだ

絶対面白がってる...

『いないですけど...』

阿部「こら、Aちゃんのこと揶揄いすぎないの」

阿部さんが軽く目黒さんにチョップして、目黒さんは大げさに”いてっ”って頭を抑えた

そのあとは、仕事の話をお互いにしたりするうちに昼休憩は終わっていた

午後の仕事も阿部さんに教えてもらいながら一つずつこなしていって、今日は初日だからってことで定時に上がらせてもらった

帰りに受付覗こうかなって思って行ったら

美咲「Aー！」

『美咲〜！』

相変わらず美咲と他の女の子たちがいて、どこか安心する

美咲「どうだった？初出勤は！うわーその格好もできる女って感じ！！」

『ちょっと興奮しすぎ(笑)、阿部さんと佐久間さんと同じプロジェクトを担当することになったよ』

美咲「え！やばっ！....チャンスじゃん」

最後の部分だけ小声で言った美咲に”シー”ってする

『また今度飲みに行こ』

あんまり長いしても邪魔になってしまうと思って別れを告げた

帰りの電車に揺られながら今日一日を振り返ればとてつもなく濃かったなって

その日は早々に眠りについた