受付嬢の私とエリートの彼 (ページ25)

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深澤「A、２杯目いつもの？」

空になった私のグラスにふっかが気付いてそう聞いてくる

『うん、ありがとう』

そんな私たちの会話を聞いて渡辺さんが、

渡辺「てか、お前らいつの間に仲良くなったの？」

って、

あ、ふっか飲みに行ってること言ってなかったんだ

深澤「なんとAの一次面接担当したの俺だったのよ」

渡辺「えっ、まじ！？」

深澤「そう、それでそっからよく飲みに行くようになったんだよね？」

ふっかが同意を求めてきたから”そうなんですよ”って返す

なんか佐久間さんには知られたくなかったかもなんて思った

隣をチラッと見ると”ふーん”って相槌を打ってる佐久間さん。

そういえばまだ佐久間さんに直接お礼言えてないじゃん私

タイミングよく美咲、渡辺さん、ふっかが”タバコを吸いに行く”と部屋を出て言った

『あの、佐久間さん。』

とお酒でほんのり頬が赤くなっている佐久間さんに声をかける

佐久間「んー？なぁに」

いつもより喋り方がふにゃふにゃしていて、また違う一面にドキッとする

『今回のこと、本当にありがとうございました。佐久間さんのおかげです。』

佐久間「ふふ、俺じゃなくてAの力だよ。」

とろんとした目で私を見つめる佐久間さんは、左手で私の頬を撫でた