受付嬢の私とエリートの彼 (ページ23)

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『はい、失礼いたします』

電話と共に張り詰めていた緊張の糸が切れて、一息フゥーと吐いてから美咲の元へと戻る

美咲「どうだった...？」

恐る恐る聞く美咲と私の前にはすでに生姜焼き定食が置いてあって、タレの匂いが私たちを包みこむ

『来週、会社に来てくださいって...書類とか..ｸﾞｽｯ..書いてもらいますって...』

気付けば頬が濡れていて、視界が霞んでいた

美咲「..A、おめでとう！！本当に嬉しいよ私も！」

『あり..がとう...ｸﾞｽｯ』

美咲「もうメイク崩れちゃうよ！よし、今日は私のおごりだから、食べよ！」

湯気が少し小さくなってしまった生姜焼きを一口食べる

いつもより100倍美味しく感じた

『ごちそうさまです、本当にありがとう』

美咲「いーの、めでたい日だからね。それに、これで佐久間さんにも連絡する口実出来たじゃん」

肘でツンツン突きながら揶揄うように言ってきた

『うん、ちゃんと報告しなきゃだし取り急ぎLINEでもいいよね？』

美咲「なんでもいい、とりあえずはよ連絡せい」

休憩が終わる前に佐久間さん、そしてふっかに結果の報告をした

深澤辰哉おめでとう!!!!よくやった後輩!!

返信はや....(笑)

Aこれからもよろしくお願いしますね、先輩

美咲「A、今日久々に飲みに行かない？お祝い第2弾ってことで」

『いく！』

今日は素敵な華金だな