受付嬢の私とエリートの彼 (ページ21)

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１ヶ月半後....

季節は移り変わってもう12月に突入した

街中はクリスマスの色が段々濃くなって人肌が恋しい季節だ

あれから私は選考の課題提出や面接に追われ、なんとか最終面接まで漕ぎ着けた

”それでは1週間以内に連絡を致します”

って言われてから明日でちょうど1週間…

まだ連絡が来てない、、、

『あぁーもう明日連絡来なかったら私立ち直れないかも...』

半ば諦めモードに入って、目の前にあるジョッキを手にとってビールを喉に流し込む

「まだ落ち込むのはえーよ(笑)」

何回おかわりしたか分からないくらいの枝豆を食べながらそう言う男

『だって...佐久間さんの評価まで下がっちゃうかもしれない。

あーだめだ、

ふっかもう一軒行こ』

気付いたら下を向いていた顔を上げて、残りのビールを一気に流し込んだ

深澤「んー、そんなこと気にする奴じゃねえよ佐久間も、俺らも」

泣きそうになってる私を安心させるためなのか、深澤さん、、、

改め、ふっかはそんな言葉をくれる

『人事部深澤さん助けてください。』

深澤「おい、やめろって(笑)」

ふっかと飲みに行く仲になった経緯としては、

１次面接の時の面接官のうち１人がまさかのふっかで、お互い目が点になったけど、その場は何とかやり抜いた

面接の後に”詳しく聞きたいから今日夜空いてる？”って連絡が来て、そこから仲良くなった。

もちろん、ふっかは私が知り合いだから甘く評価はしないと言ってたし、最終的に採用を決めるのは社長だからごまをすろうなんて考えてない

この1ヶ月半の間ふっかには色んな話を聞いてもらったり、聞いたりしてすごく精神的な支えになっていた

その反面、佐久間さんとはあの日のランチ以来、挨拶くらいしか交わしていない。