26話 ページ36
Aさんsideで「輝く君。#13」からの続きです!
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ホームランで先制したヤクルト戦。ちゃちゃが7回まで無失点で抑えてきた。
そして8回裏、戸柱さんが遊ゴロでアウトカウントがひとつ増えたところで打順が僕に回ってきた。
ピッチャーは石川さんから変わり、梅野さん。
かなり球速が早め、縦の変化球が多いかな。でも点差にもう少し余裕が欲しい。
甘めの変化球を狙おう、そう考えてたツーボール、ワンストライク、4球目。
僕の左腕にストレートの球が直撃した。
『ッッ!!!』
痛烈な痛みに耐えきれず、腕を抱えしゃがみ込んだ。スタジアムは、一気に静まり返っていた。
すぐに審判の人が声をかけてくれたが、大丈夫なんて言える余裕がなかった。
トレーナーさんが焦った様子で駆け寄ってきて、「一旦治療するからこっちに来て。」と僕の背中を押してくれた。
・
・
ト「腫れちゃってるね、、凄い色、、」
ユニホームを捲りあげて腕を見せると、トレーナーさんはスプレーをかけた。
球が当たったところは、紫っぽくなっていて腫れ上がっていた。触るとビリビリとした痛みが走る。
ト「痛いよね。しばらく出ないで治療に専念した方がいいかも。それでもAはいい?」
トレーナーさんは少し悲しそうな顔をして僕に言った。『はい、、』と僕が言うと頭を撫でてくれた。
『どれくらいで治りますか、、?』
と僕が言うと、
ト「そうだな、、結構な勢いで当たったし、痛みが引くのは4日くらいかもしれないけど、様子見で1週間くらいかかるんじゃないかな、、」
と申し訳なさそうに言った。
1週間も試合に出れないのか、、辛いけど、早く戻ってくるには我慢するしかない。
トレーナーさんに湿布と包帯をしてもらい、部屋を出た。"1週間"。そう告げられた瞬間を思い出して、思わず涙が溜まり視界がぼやける。
こんなことで泣きそうになってるとか、馬鹿みたい。目を急いで擦り、涙をかき消した。
試合はというと、あのまま終わり1ー0で勝利した。
なんとも複雑な気持ちで廊下を歩いていると、丸山さんに声をかけられた。
丸「ラミレス監督から。怪我が治るまではとりあえず抹消するって。辛いと思うけど、早く治すためだから、、」
何となく分かっていたことだけど、改めてそう言われるとかなりショックだった。
『はいっ、、』
僕は唇を噛みながら、声を振り絞り答えた。
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りあ。(プロフ) - にゃあさん» 返信遅くなってすみません!!にゃあさんありがとうございます!!! (2019年11月6日 13時) (レス) id: 29b03a1336 (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ - 応援します! (2019年10月22日 20時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
りあ。(プロフ) - れいさん» 私もです!!笑 来シーズンも康晃ジャンプを楽しみにしてます!!! (2019年10月22日 15時) (レス) id: 29b03a1336 (このIDを非表示/違反報告)
れい - いつも康晃ジャンプできるか楽しみにしながら試合見てます(笑) (2019年10月22日 13時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
りあ。(プロフ) - 近藤選手も翔さんもすごくいい選手ですよね!康晃ジャンプは勝ってても負けててもノリノリになれるので好きです!是非一緒にジャンプしちゃってください!笑 (2019年10月22日 10時) (レス) id: 29b03a1336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りあ。 | 作成日時:2019年8月22日 12時