若き星は光る

おめでとうを君に #21 ページ27

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ｺﾝｺﾝ っとホテルの今永さんの部屋をノックする。


今「はい。」

扉が開くと、ひょこっと今永さんが顔を出した。


今「A、おはよ。こんな朝にどうした？」

今日は今永さんが登板の日。そして誕生日の日でもある。


『今永さん、お誕生日おめでとうございます！ホテルにいる間にお祝いしておきたくて、、』

僕がそう言うと、今永さんは笑いながら「ありがとう。嬉しいよ。」と言ってくれた。


今「立ち話もなんだし、部屋入る？」

『あっ、じゃあお言葉に甘えて、、』




『もう26歳なんですね。交際とかは順調なんですか？』

と僕が冗談交じりで言うと、「なんだよ。うるさいなー。」とほっぺを膨らます今永さん。とても26歳には見えない。←


今「そういうAはどうなんだよ？お前顔いいしモテるよな〜。」

少しだけニヤケながらいう今永さんにいやらしさを感じつつも、僕は

『今永さんの方がかっこいいじゃないですか！エースだし、キリッとして真面目そうだし、、』

と仕返しにべた褒めしていると、今永さんが黙り込んだのに気づいた。



顔を上げると、顔面を真っ赤にした今永さんがいた。


『あれ？どうしたんですか？照れてるんですかー？』

と煽りながら言うと、「うるせぇ！！」と怒られた。


今「だって、、好きな人に褒められて照れないやついるか、、？」

そう今永さんが呟いた言葉を聞いて、一気に顔が熱くなった。


『なっ、、好きな人って、、』

今「なに？照れてるん？」

立場逆転。さっきまで僕がその言葉を言っていたはずなのに。


今「もしもAと付き合う人とか婚約者だとかできたら、俺が見極めてやるわ。」

いやお父さんかよ。婚約者連れて来て見極めるって。


今「まあ誰が来てもダメって言うかもな。」

『なんでですか、、』

なんとも我儘な今永さんに呆れながら言うと、今永さんに顔を両手で包み込まれ、グイッと近づけられた。


息がかかるくらい近い距離にドキドキしながらも、『何するんですか、、』と反抗的な自分がいた。



今「どんなやつ連れてきても、俺以外と付き合うの、許さないかも。」

今永さんはまっすぐ僕の目を見て言ってきた。この雰囲気に耐えられなくなった僕は、今永さんの手を退けて、

『部屋戻ります！今日の試合勝ったら、またお祝いするかもです、、』

と呟いて部屋を出た。

勝たなくてもプレゼント渡しに行くんだけどね。またお祝いしに来ます。








今「やっば、、可愛いっ、、」

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