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17話 ページ22

名を呼ばれた僕は、バットを持って康晃さんの元へ向かった。

『今日の試合、勝ちますよ。』

俯く康晃さんにそう言った。康晃さんはぽかんとした感じで僕を見上げていて。

『僕が打ちますから。』

と言ってグラウンドへ向かった。

監督、コーチにしっかりやってこいと送り出され、素振りをして自分の番を待つ。

今は、柴田さんが打席だ。そして相手はヤクルトの抑え、マクガフさん。

柴田さんは空振り三振に倒れ、僕は打席に向かう。

柴「ごめん。頼む。」

すれ違った時に柴田さんに言われた。ツーアウトでランナーはいない。ヒットで繋げるか、ホームランを打つかだ。

審判の人にお辞儀をして、バッターボックスに入った。

『ふぅ、、、』

呼吸を整え、バットを構える。

一球目はツーシームのストライク。初球は見ると自分の中で決めている。かなりのスピードがあるな。

二球目はストレートだが外してきてボール。


そして三球目。少し甘めのスライダー。今だ、と思って思い切りバットを振る。

カーーンっと飛んだボールはどんどん伸びていき、、









レフトスタンドへ。

練習と全く同じだった。この気持ちのいい感覚。

『よっしゃあ!!』

柄にも合わないくらいでかい声を上げてガッツポーズをした。ダイヤモンドを一周しホームへ帰って、1番手前にいた筒香さんに思い切り抱きつく。

色んな人に水をかけられて僕はもうびちゃびちゃだった。そしてラミレス監督の元へ向かい、胸元へ飛び込んだ。良くやったと褒められて嬉しくて仕方なかった。

そして整列をして、ファンの人達が歌う歌をずっと聞き入っていた。

山「A。」

すると、横にいた康晃さんが声をかけてきた。

山「ごめん。俺あの時打たれて、もうダメだって思っちゃったんだ。打ってくれて本当にありがとう。」

僕の目をまっすぐ見て康晃さんは言った。

『いえ、そんなことないです。僕は自分ができることをしたまでですし、、でも、康晃さんが1点以上取られていたら、僕の力では勝負を決められませんでした。ありがとうございます。』

と僕が言うと、「あー、もう!お前最高!!」と頭をぐしゃぐしゃになるまで荒く撫でられた。

歌が終わり、全員で帽子をとってお辞儀をする。客席からは「良くやった!!」「ありがとう!!」と暖かい言葉が聞こえたので、色んな方向に頭を下げた。

そしてヒーローインタビューの時間。





司「今日のヒーローはもちろん、、No.13。Aー桃樋川!!!」

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りあ。(プロフ) - にゃあさん» 返信遅くなってすみません!!にゃあさんありがとうございます!!! (2019年11月6日 13時) (レス) id: 29b03a1336 (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ - 応援します! (2019年10月22日 20時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
りあ。(プロフ) - れいさん» 私もです!!笑 来シーズンも康晃ジャンプを楽しみにしてます!!! (2019年10月22日 15時) (レス) id: 29b03a1336 (このIDを非表示/違反報告)
れい - いつも康晃ジャンプできるか楽しみにしながら試合見てます(笑) (2019年10月22日 13時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
りあ。(プロフ) - 近藤選手も翔さんもすごくいい選手ですよね!康晃ジャンプは勝ってても負けててもノリノリになれるので好きです!是非一緒にジャンプしちゃってください!笑 (2019年10月22日 10時) (レス) id: 29b03a1336 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りあ。 | 作成日時:2019年8月22日 12時

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