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#06 ページ6

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「銀時さん、」

「…Aちゃん!今日はどーしたの?」

「肉じゃがのおすそ分けに来てくれたんですって」

「え、まじで!」

「まじアルかー!」

「うおっ、」









銀時さんを押しのけてバタバタと走ってきた神楽ちゃん。

目を輝かせてくれている様子を見るに、新八くんの言ってくれた言葉は嘘ではないようだった。









「作りすぎてしまったので、良かったら…」

「そうだ!良かったらAさんも一緒に食べませんか?」

「へ、」









肉じゃがを渡して、さぁ帰ろうとすると、新八くんが笑顔でそんな提案をした。









「それがいいネ!」

「お、おい、お前ら…」

「何アルか、銀ちゃんAとご飯食べたいっていつも…」

「だァァァァーーー!!!おい神楽適当なこと抜かすんじゃねェ!」

「銀ちゃんうるさいネ…。Aは嫌アルか?」

「えっ、嫌じゃないけど、…でも、」









神楽ちゃんの大きな瞳が私を捉える。

嫌じゃない。全然嫌じゃない。むしろ嬉しいけど…。





ちゃんとご飯は喉を通るだろうか。

今日靴下穴空いたりしてないよね?

こんなことならもっと可愛い着物着て来たら良かった…。







ぐるぐると変な心配事が次々に浮かんでは消えてゆく。

すると銀時さんは、ガシガシと頭を掻いてこちらを見た。









「……Aちゃんさえ良ければ、食ってくか?何も大したもん出せねェけど」

「あ、えっと、じゃあお世話になります!」

「……ふは、どーぞ」









あれ、今日本語おかしかったかも。

本当に、私生きてここを出られるだろうか。

今にも心臓が破裂しそうだ。









(か、かっこよすぎる…)









笑った時の柔らかい瞳も、気怠けな仕草も。

熱くなった頬を仰いで、私は万事屋銀ちゃんへと足を踏み入れた。









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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 万事屋   
作品ジャンル:アニメ
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日向(プロフ) - 由菜君さん» わああ嬉しいです…!!!キュンキュンして頂けて良かったです!ありがとうございました…! (2021年2月12日 13時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - 381さん» そう言っていただけてとっても嬉しいです!!こちらこそ素敵なコメントありがとうございました…! (2021年2月12日 13時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)
由菜君 - めちゃくちゃキュンキュンしました、、!すっごく良かったです! (2021年2月9日 21時) (レス) id: dc79ac4bfc (このIDを非表示/違反報告)
381 - 神楽ちゃんがおもしろくて、、、一気に読ませていただきました!とっても素敵な作品をありがとうございますッ! (2021年1月25日 21時) (レス) id: 664ca7d814 (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - Kさん» まさにそういったものが描けたらと思って作った作品なので、そう言って頂けて本当に本当に嬉しいです…!ドキドキさせられて良かったです!こちらこそこの作品に出逢って頂いてありがとうございました…! (2021年1月23日 22時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日向 | 作成日時:2020年11月1日 19時

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