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それは突然の出会いだった。
「あんなとこバイト募集しても誰も来ねーだろ」
「来たとしたらそれはきっと人間じゃないアル」
「あの…バイトの子、入ったみたいですけど……」
花屋を営む隣の屁怒絽がバイトを募集した。
いや、誰も来ねーよあんな怖ェとこ。
しかも住み込みって。バカなの?頭に花生えてんの?
なんて、軽く馬鹿にしていたはずなのに。
なんだかんだヘドロの森が気になって、揃いも揃ってこっそり様子を伺いに行った俺たちが目にしたのは。
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「いらっしゃいませ!」
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ふわりとした柔らかい笑顔。
白くて細い華奢な身体。
手に抱えられたたくさんの花。
……え、天使?
「……ちょ、ちょっと待て」
「銀さん、どうしました?」
「銀ちゃーん、屁怒絽怖いアルか?」
ぎゅ、っと胸のあたりを掴む。
いやまさかそんな。
だってもう銀さんいい歳だし。いい大人だし。
……まさか、ねぇ。
「……今なんか音がした」
「…音?音なんてしました?」
「なんにも聞こえなかったアル」
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「銀さん恋に落ちる音がしたァァァ!」
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そういう訳で、坂田銀時。
ヘドロの森の彼女に、一瞬で惚れたわけだ。
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日向(プロフ) - 由菜君さん» わああ嬉しいです…!!!キュンキュンして頂けて良かったです!ありがとうございました…! (2021年2月12日 13時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - 381さん» そう言っていただけてとっても嬉しいです!!こちらこそ素敵なコメントありがとうございました…! (2021年2月12日 13時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)
由菜君 - めちゃくちゃキュンキュンしました、、!すっごく良かったです! (2021年2月9日 21時) (レス) id: dc79ac4bfc (このIDを非表示/違反報告)
381 - 神楽ちゃんがおもしろくて、、、一気に読ませていただきました!とっても素敵な作品をありがとうございますッ! (2021年1月25日 21時) (レス) id: 664ca7d814 (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - Kさん» まさにそういったものが描けたらと思って作った作品なので、そう言って頂けて本当に本当に嬉しいです…!ドキドキさせられて良かったです!こちらこそこの作品に出逢って頂いてありがとうございました…! (2021年1月23日 22時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日向 | 作成日時:2020年11月1日 19時