検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:14,179 hit

3:繊細な彼女 ページ4

.









1人で部屋の片付けをするのは無理だと思い、
神楽と新八、Aを呼んで片付けに取り掛かる。



黙々と片付けていると神楽が「あっ、」と声を上げた。

何かと思えば両手いっぱいに写真を持っていて、その中から1枚、指を指してトントンと目を引きつける。




「見るアル、これ」

「わ、銀さんいい顔してる」

「Aもいい顔してるアル」




そこに写っているAは神楽の言うとおり、いい顔していた。可愛らしい笑みを浮かべ、俺の心は大きく高鳴った。





「ねぇー、みんなしてサボんないでよー!」




Aの悲痛な叫びで各自また片付けを始める。

元はというとこんなギリギリで片付け始めるAが悪いのだが、そんなことを言うと怒られる気がしたため既のところで飲み込んだ。









「それにしても、物多いな」








片付けて思ったことはこればかりだ。

今もタンスから謎のリボンは出てくるし。

ほぼゴミ同然だと思い、ゴミ袋に入れようとしたところAに止められた。









「これはラッピングのリボンなの、可愛いから置いてあるから捨てないで!」








ムッと、俺を睨むA。

変なところで繊細なこいつ。

こんなんだから物が多いんだ、断捨離しろ断捨離。

だが、それを大切そうにダンボールにしまい込むAを可愛らしく思ってしまう俺は重症のようだ。



ガラクタばかり出てくるこの部屋はおもちゃ屋のようで、そこから出てくるガラクタの中に神楽が気に入るものもあった。

あるいは兎のぬいぐるみ、あるいはカメのストラップ。

何故こんなにも物が出てくるのが不思議でならなかった。









.

4:本音を抑えて→←2:写真の中



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
18人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しゃしゃねこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=80052c2ded6763cad9b2f669385f5dbf...  
作成日時:2018年6月30日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。