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「ね？大丈夫でしょ」
にこりと笑って死柄木くんの顔を覗き込んだけど彼はいまだ呆然としている。
たしかに死柄木くんの手はしっかりと五指で私の手に触れていた。
「…お前の個性は」
何度も何度も私の手に触れてひとしきり確かめたらしい死柄木くんは独り言を呟くように尋ねた。
「私の個性は無効化。その人に触れてる間は個性を無効化できるの」
正直あまり役に立つことはないし、触れている間だけだからヒーローに向いてるような個性でもない。
当然異形には通用しないし、何より相手の個性ありきだからほぼ無個性みたいなものだ。
「…それにしたって、俺に関わるべきじゃない」
興味津々に私の手を触っていた死柄木くんはハッとしたように手放した。
「周りの奴らは俺の個性を怖れていじめこそしてこないけどそもそも印象が悪い。なんたって人殺しだからな」
そうやって自虐する死柄木くんの表情は一切変わらない。
きっと慣れてしまっているんだろうな。
「俺と関わればお前も遠ざけられんぞ」
「知らないよそんなの。私は死柄木くんと友達になりたいんだもん」
「…なんでそこまで」
そんなの簡単だ。
「仲間外れは嫌いなの。するのもされるのも」
ここで死柄木くんを遠ざけたら、私も仲間外れにする側になる。
そんなの嫌だ。
もちろん死柄木くんと友達になりたいのも本音だ。
だってこんなに優しい人なんだもん。
自分に関わったことで
私が壊れてしまわないように
私がみんなに除け者にされないように
そのためにわざわざ教室に残ってあんなこと言ったんでしょ？
「それに、死柄木くんも私なら間違っても壊れたりなんかしないから安心でしょ？」
振り払われた手を再び握る。
今度はしっかりと握り返してくれた。
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結衣(プロフ) - んんん好き！！これを求めてたんだよ私はぁぁぁ！！！ってなりました…。弔くん大好きなのでホントに最高の一言に尽きます……更新頑張ってください！応援してます✨ (3月30日 1時) (
レス) @page30 id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
さかさま(プロフ) - 引きこもり隊さん» コメントありがとうございます！神様！？恐れ多いです…！ヴィランの学パロ需要が思ったより多くて嬉しいです！これからも更新続けていくのでお付き合いいただけますと幸いです٩( 'ω' )و (2022年10月11日 4時) (レス) id: b42d64db62 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - この小説最高すぎる！！！！！！！こんなのあったらいいなって思ってたから嬉しすぎいいい！！！！！ありがとう！！！！神様！！！！さかさま！！！！(∩´∀｀)∩ﾜｰｲ (2022年10月9日 21時) (レス) @page37 id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - さかさまさん» 返信ありがとうございます！！他の作品も書いてらっしゃるんですね！見てみます！いつまでも待ちます！！！無理しない程度に頑張ってください！ (2022年8月25日 8時) (レス) id: 015500b8f9 (このIDを非表示/違反報告)
さかさま(プロフ) - 夢さん» コメントありがとうございます！亀更新でごめんなさい;;同時進行で更新している長編が完結次第、こちらの作品に本腰入れていきたいと思ってますのでもうしばしお待ちいただけると…！しえはちも後々登場予定なので期待に添えられるよう頑張ります！(´∀｀*) (2022年8月23日 20時) (レス) id: b42d64db62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかさま | 作成日時：2022年1月22日 1時
