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Case18 ページ19

ストーカー事件が幕を降ろし、

安室さんの車でコナンくんを送ると、

蘭ちゃんはしこたまコナンくんを怒ったのちに、

よくやりました!と、強く抱き締めていた。


わぁ、コナンくん顔真っ赤。


「良かったわね、Aちゃん!」

『うん、ホントによかった』

「しかも、バイト終わりは毎回安室さんが送ってくれるんでしょ?
まるでお姫様みたい!」

『いやぁ…………申し訳なくてはげそう』



結局、安室さんは折れてくれず、

しまいには


"Aさんと、もっと仲良くなりたいんですよ"


と、言われ、

承諾するほかなかった。


『それじゃあ、安室さん車で待たせてるから…また明日。
コナンくんもありがとう』

「いいえ!これから夜道は気をつけてね?」

『善処する』


ヒラヒラと手を降りながら階段を降り、

待っていた安室さんの車に乗り込んだ。


『お待たせしました』

「いいえ。いきますか」


車が発進し、

そういえば、この車に乗るのはコナンくんが拐われた以来だな…と思っていれば、


「Aさん、独り暮らしでしたっけ?」


と、聞かれ、頷いた。


『高校入学と同時に』

「へぇ……ご両親はお仕事で別のところに?」


そう聞かれ、本当に少しだけ、喉をつまらせた。


『……実は、私知らないんですよ』

「…え」

『物心ついて、周囲に関心を持ち始めたころには、幼なじみの工藤新一の家に住んでいました』


実のところ、母の顔も知らない。


『父親は写真でだけ見たことがあるんですが、私が産まれる少し前に、亡くなったらしいです……。

母親は生きているかさえもわかりませんが…まぁ、元気にやっていればそれで……』


まだみぬ母親を思い、軽く笑えば、

安室さんは「なんだか、すみません」と、謝罪を口にした。


『なんもです。
特に今はなんとも思ってませんし、なんだか興味も薄れてきてる頃ですよ』


それはきっと、


『…新一の家族が、本当の家族のように愛してくれましたから』

「……それが、新一くんを家族と言う由縁ですか」

『そうです』


いまどこで何をやっているんだか。


「1つ、気になることがあるんですが…」

『はい?』



車は赤信号で止まり、

横断歩道を人が歩む。









「コナンくんがポアロで言った、"ゼロ"にしない……とは、どういう意味で?」

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ソーダ愛す - ヤバい、面白すぎる...!個人的におジャ魔女とひょっこりはんがツボでしたww (12月13日 21時) (レス) @page49 id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
テトノ - 初めまして、とてもおもしろいです!!!はい、ひょっこりはんの所がとくにおもしろかったです (2022年4月10日 12時) (レス) @page44 id: 766cae026c (このIDを非表示/違反報告)
いつも楽しみに読んでます!更新頑張ってください! - ライ (2018年10月14日 9時) (レス) id: a0ae5a4b08 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 初めまして、面白いですヽ(*≧ω≦)ノパルクール出来る女子高生とかカッコいい!安室さん推しな感じも最高です♪ 正にドキドキハラハラな展開も良いです(*´艸`*)ひょっこりはんも笑いました(笑) (2018年6月13日 19時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
アオ - あおいさん» ありがとうございます!続編の方、読みました。教えていただき、本当にありがとうございました。 (2018年5月13日 8時) (レス) id: c480416726 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヤギとポン酢 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/  
作成日時:2018年4月7日 22時

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