第７話【 妖精の加護 】 ページ7
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城門をくぐり、活気のある街並みを見送りながらシオンの言葉を思い出す。
森を抜ける間際、シオンはこう言っていた。
「 A、貴方…異世界から来たと言っていたわよね。それなら魔法なども使えないのでしょう？ 」
当然、魔法などといった非科学的なものは現代において使える者などいない。Aは肯定の意味を込めて頷く。
「 今回は特別に私が貴方達に魔法をかけるわ。まず、その
シオンの指先から仄かに光る白い糸が伸び、チビの身体を包む。
シオン曰く、他の人からは鳥の類に見えるとの事。
「 次はAね。貴方には、この世界で生きてもらわないといけないわ。だから、私の…妖精の加護を授けます。妖精の国�� ミラオーラ �瓩僚�王として…これを貴方に。」
シオンが差し出したのは、妖精の羽根をモチーフにしたモノでこれもネックレスに掛けられそうだ。
Aは礼を述べ、先程の鱗と同様にネックレスへとその羽根を通す。
「 驚いたわ。貴方、
楽しげに笑みを零すシオン。
その２つは服の中にでも隠しておきなさい、と言われ、先程同様にネックレスを服の中へと仕舞う。
「 さぁ、おゆきなさい。選ばれし人の子よ。汝の旅路に祝福があらんことを…。ミラオーラの女王としてこの加護を授けます…！ 」
溢れんばかりの輝きがAの身体を包み込む。
余りの眩しさに瞳を閉じ、次に目を開いた時にはあの森は姿を消していた。
まるで最初から何も無かったかのように、平地が広がっているだけだ。
しかし、シオンの最後の言葉はしっかりと耳に残っている。
「 私は貴方が危険に晒された時…必ずや助けに向かいましょう。恐れずに進みなさい。貴方は独りではないのだから────…。」
何時の間にか下がっていた視線を上げ、門兵に確認した�� 聖バラッド学園 �瓩両詈匹鮓�上げる。
着慣れた制服はシオンの加護により、黒を基調に金や銀で飾られた服に変わっていた。
シンプルさを残しつつ、華やかにと言った所か。
何より、黒い髪に黒い瞳。そして、黒いマントをはためかせたAが大衆の視線を奪うのは至極当然である。
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花冠(プロフ) - 2017年…四年前の作品で良い物を見つけてしまった…！もっと先に見つけれたら更新されて行く楽しみが味わえたかも…。すごい読みやすいですし、設定が神です！チビちゃんかわいい… (2021年3月18日 13時) (
レス) id: 9f55fa5e42 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 雛菊さん» 有難うございます、とても嬉しいです…！これかも期待に応えられるように精進させて頂きますね！これからもご愛読、よろしくお願い致します！ (2017年12月1日 18時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 通知リストにあるかな〜と探すぐらい好きな小説です！とても読みやすくて大好きです！！ (2017年11月30日 18時) (レス) id: b475004931 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 風音迷夜さん» 沢山のお褒めの言葉…ありがとうございます！好きになって頂けてとても嬉しいです…チビは本当に人気がありますねw (2017年11月25日 16時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
風音迷夜 - ありきたりじゃない世界観に分かりやすい説明、この作品好きになりました！チビちゃんかわいいなもう！僕惚れちゃった←チビドラゴンにww (2017年11月22日 21時) (レス) id: b791237619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2017年9月26日 0時
