第６話【 森を抜けて 】 ページ6
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警戒されている事を即座に理解したAは、これまでの
自分が異世界から来た事、
全てを聞き終えた彼女は、静かに頷いた。
「 つまり、先程の咆哮はその
『 雪野A…。なぁ、シオン出会ってばかりでこんな事頼むのも悪いんだけど…出口を教えて貰えないか…？ 』
ふむふむと頷くシオンにダメ元で頼んでみる。
実際、その森をA１人で抜けるのは絶対的に不可能だ。
手を合わせるAを真似る様に、肩の上でチビがキュウと鳴く。
そこで初めてチビの存在に気が付いたシオンはその蜂蜜色の瞳を大きく見開いた。
「 A…と言ったかしら。貴方、それ…どうしたの？ 」
『 それ…チビの事か？ 』
震える指先が指し示すのは間違いなく、己の肩に止まっているチビで。どうした、と言われても懐かれてしまったのだ。
『 懐かれた…みたいな。』
「 …
『 そう言われても…。』
現にチビは、Aの事がたいそう気に入っているらしくその頬へ頭を擦り寄せている。
暫く悩む素振りを見せていたシオンは、Aと
「 いいわ。この森から出してあげる。」
『 …っ、ありがとう！ 』
「 ただし！その
『 …俺は、ここを出たら何処に行けばいい？ 』
「 この森を出て直ぐ、大きな都が見えるわ。そこは王都�� グランゲール �瓩修涼罎豊� 聖バラッド学園 �瓩噺討个譴覲惘爐�あるわ。そこを訪ねなさい。」
足早に森の中を歩きながら、向かう先の説明を受ける。
どうやら、この森の隣は王都らしい。日本で言うところの首都、と同じものだろう。
シオンの後を追い、木々の間を進む。
小一時間程歩いただろうか。
目の前に僅かな光が見える。
「 あそこが出口よ。」
『 眩しい…。』
薄暗い森に慣れた瞳は、外から照り付ける陽射しに容赦なく焼かれた。
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花冠(プロフ) - 2017年…四年前の作品で良い物を見つけてしまった…！もっと先に見つけれたら更新されて行く楽しみが味わえたかも…。すごい読みやすいですし、設定が神です！チビちゃんかわいい… (2021年3月18日 13時) (
レス) id: 9f55fa5e42 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 雛菊さん» 有難うございます、とても嬉しいです…！これかも期待に応えられるように精進させて頂きますね！これからもご愛読、よろしくお願い致します！ (2017年12月1日 18時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 通知リストにあるかな〜と探すぐらい好きな小説です！とても読みやすくて大好きです！！ (2017年11月30日 18時) (レス) id: b475004931 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 風音迷夜さん» 沢山のお褒めの言葉…ありがとうございます！好きになって頂けてとても嬉しいです…チビは本当に人気がありますねw (2017年11月25日 16時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
風音迷夜 - ありきたりじゃない世界観に分かりやすい説明、この作品好きになりました！チビちゃんかわいいなもう！僕惚れちゃった←チビドラゴンにww (2017年11月22日 21時) (レス) id: b791237619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2017年9月26日 0時
