第２２話【 行動の意味は 】 ページ22
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使い魔とは…と疑問に思ったものの。
そう思ってくれているならそれで良いかと１人で納得。
頼んだランチセットをそれぞれ持ち、空いている席へと腰を下ろす。
お抱えコックが作る料理はどれも絶品で、Aが口にしているモノを欲しがるチビには食べさせても良さそうなモノだけを選別し、小さく切って
口いっぱいに食べ物を頬張る姿は可愛らしい。
お腹が膨れたチビは、けふ、と息を吐き定位置である肩の上へと戻る。
それを見たAとクラインも自分の分を食べ終え、席を立った。
『 それじゃ、俺は風呂に行くから…。』
「 上がるまで待ってるよ。」
『 クライン…良い奴過ぎて心配になる…。』
けらけらと笑い飛ばすクラインはまるで、
部屋の階が違うクラインとは一度別れ、部屋へと戻る。そして、同室であるジェイルの事を思い出し、また少し
自室でもあるのにおかしいとは思うが、ノックを２つ、扉を開ける。
『 …まだ、寝てんのか？ 』
足音を忍ばせながら入浴セットを手早く準備し、ちらりとジェイルが眠るベッドへと視線を向けた。
自由な校風、とは登校の有無にも反映されているらしく、休みたい時は休んでも良いとされている。
風呂から戻っても寝ている様であれば、一度声を掛けてみようと考えて部屋を出、扉を閉めた。
１階の浴場は、それはそれは広いもので。
旅館などである大浴場と同等…いや、それ以上のモノだった。何より、浴場は此処だけではなく合わせて５箇所あるそう。
『 あー…寝れそう…。』
貸し切り状態の湯船に肩まで浸かっていると、無意識の内に瞼が下がり
流石にまずいと感じたAは、早々に湯船から出てまた来た道を戻り始めた。
完全に乾ききっていない毛先から水滴がぱたぱたと
『 んー…ドライヤーなんてあったっけ…。』
タオルで髪を拭きながら、扉を開けると目の前には寝起きのジェイル。
ばちりと視線が合って、お互いが硬直した。
『 お、おはよう…ジェイル。』
「 …チッ、おい、髪ぐらい乾かせや。」
無愛想にそう言って、自分のドライヤーを投げ渡される。
良い奴、なのかもしれない。
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花冠(プロフ) - 2017年…四年前の作品で良い物を見つけてしまった…！もっと先に見つけれたら更新されて行く楽しみが味わえたかも…。すごい読みやすいですし、設定が神です！チビちゃんかわいい… (2021年3月18日 13時) (
レス) id: 9f55fa5e42 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 雛菊さん» 有難うございます、とても嬉しいです…！これかも期待に応えられるように精進させて頂きますね！これからもご愛読、よろしくお願い致します！ (2017年12月1日 18時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 通知リストにあるかな〜と探すぐらい好きな小説です！とても読みやすくて大好きです！！ (2017年11月30日 18時) (レス) id: b475004931 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 風音迷夜さん» 沢山のお褒めの言葉…ありがとうございます！好きになって頂けてとても嬉しいです…チビは本当に人気がありますねw (2017年11月25日 16時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
風音迷夜 - ありきたりじゃない世界観に分かりやすい説明、この作品好きになりました！チビちゃんかわいいなもう！僕惚れちゃった←チビドラゴンにww (2017年11月22日 21時) (レス) id: b791237619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2017年9月26日 0時
