第３話【 乗心地は悪くない 】 ページ3
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黒く巨大な
漆黒の鱗が身体全体を覆い、頭には大きく立派な角。力強く
『 意外と乗心地も悪くないな…思ってたより揺れない…。』
つるりとした鱗を控え目に撫で、
何故、助けてくれたのだろうか。
考えを巡らせ様にも、自身の置かれた状況も飲み込めないAは、頭での処理が追い付かない。
正確には、考える事を放棄した。
『 取り敢えずは、無事だったしな。それで良しとしておこう、そうしよう。』
何より、こんなに素晴らしい景色を見れる機会などそうそうないのだから。
今くらいは、これを楽しんだって良いじゃないか。
Aの為なのか、安全飛行を続ける
嗚呼、先程から思っていたのだが。
『 ここ、日本じゃねぇよな…。』
Aが理解出来る
つーか、
だって、
ギギギ、と絡繰り仕掛けの人形のように頭を動かす。
まずい…これ、根城に連れて帰って今日の晩御飯とかって言うルートじゃないよな？
『 それだけは却下…なぁ、俺を何処に連れて行くんだよ…。』
答えはないと分かっていながらも、問い掛けるしかなかった。
一気に落ち込んでしまった気分は中々、元に戻ってはくれなくて。
食べられる、という言葉が脳内をぐるぐると回り続ける。
『 こんな事なら、あの
この背中から飛び降りる勇気もないAは、今朝の自身の行動を反省するしかなかった。
何度目か分からない、深い溜め息を零す。
両足を腕で囲い込み、その膝に顔を埋め、
────…こんな
どのくらいの時間が経ったのか、
鳴いたと言うよりは、喉を鳴らしたに近いだろうか。
顔を上げて見ると、
下を覗くと、鬱蒼と木々が生い茂る森林が広がっていた。
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花冠(プロフ) - 2017年…四年前の作品で良い物を見つけてしまった…！もっと先に見つけれたら更新されて行く楽しみが味わえたかも…。すごい読みやすいですし、設定が神です！チビちゃんかわいい… (2021年3月18日 13時) (
レス) id: 9f55fa5e42 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 雛菊さん» 有難うございます、とても嬉しいです…！これかも期待に応えられるように精進させて頂きますね！これからもご愛読、よろしくお願い致します！ (2017年12月1日 18時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 通知リストにあるかな〜と探すぐらい好きな小説です！とても読みやすくて大好きです！！ (2017年11月30日 18時) (レス) id: b475004931 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 風音迷夜さん» 沢山のお褒めの言葉…ありがとうございます！好きになって頂けてとても嬉しいです…チビは本当に人気がありますねw (2017年11月25日 16時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
風音迷夜 - ありきたりじゃない世界観に分かりやすい説明、この作品好きになりました！チビちゃんかわいいなもう！僕惚れちゃった←チビドラゴンにww (2017年11月22日 21時) (レス) id: b791237619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2017年9月26日 0時
