第54話【 メンバー2 】 ページ6
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次のメンバーを探す為、歩き慣れない岩場をゆっくりと進む。
一緒に歩いているノエルとは身長差がある為、時折後ろを確認しつつまだ誰とも組んでいなさそうな人は居ないかと視線を
しかし、ほぼグループが出来上がっているこの状況では孤立している人の方が少ない。
『 んー…居ないな。』
「 うん、
『 どうすっかなー。』
足を止めて、考える。
グループは最低でも3人。流石にノエルと2人は厳しいだろう。
「 あの… 」
『 ん? 』
「 メンバー、まだ決まってなかったらアリアのこと…入れてくれないかなぁ? 」
『 あ、その…、』
金髪碧眼、という言葉がぴったりかもしれない。
しかし、何と言うか。
第一印象で全てを判断するのはどうなのかとは思うが、どうしても好きにはなれないタイプ。
助けを求める様にノエルへと視線を向ける。
が、我存ぜぬ状態を突き通すかの様に視線を合わせようとしない。
「 あの…Aくん? 」
『 えっ、あっ…名前…? 』
「 もちろん知ってるよぉ!Aくん、格好いいし2年の間では有名だもん! 」
『 あっ、はは…えっと、アリアさん? 』
「 うん、アリア=クレイルだよ、よろしくね! 」
するりと近寄って来たアリアはAへと身体を寄せる。
ぴったりとくっ付くアリアにAは乾いた笑いを零した。
『 うん、よろしくアリアさん…。』
「 えー、アリアのことはアリア、って呼んで? 」
『 あ、アリア…。』
満足そうに微笑んだアリア。
普通にしていれば10人中10人が可愛いと答える容姿をしているのだが。
『 あ、アリア。もう1人メンバーが決まってるんだ。彼女はノエル。』
「 よろしく、アリア先輩。」
「 かっわいい〜!よろしくね! 」
むぎゅ、と音が付きそうな勢いでノエルへと抱き着くアリア。
ノエルはと言えば、ぐえ、と女の子らしからぬ声を上げていた。
『 仲良く出来そうで安心した。』
「 A先輩、そんな微笑ましそうに見てないで助けて下さい。死にそうです。」
『 Aくんも好きだけど、ノエルちゃんも可愛くて好き〜! 』
温度差があると言うか。
何とも個性のある人達が集まったものだ。
さて、3人は揃ったがもう1人くらいメンバーが欲しい所だ。
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あこ - はいまた俺です()あぁぁまた続編ッッッ!!!!クッソ、興奮すr((((((黙れ 次も楽しみにしてます!御仕事無理せず、体調に気を付けて下さい!!更新はゆっくりでも待ってます!!楽しみのひとつとなっております!!えと、頑張って下さい!!() (2018年4月2日 18時) (レス) id: eb4bfbc582 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 流石イリスだ。わいの推し。 (2018年3月1日 4時) (レス) id: e853e23932 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ねむるさん» 他作品も読んで頂けるなんて…とても嬉しいです!ニヤニヤして貰える作品になっている様で嬉しく思います!2回も掛かったんですね…辛いです…。嬉しい告白を有難うございます…これからも頑張りますね!笑 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - あこさん» 好きだと言って頂けるのはとても嬉しいです、有難うございます!これからも頑張らせて頂きますね! (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ーさん» 簡単な設定しか考えていませんが、次の続編で設定を入れさせて頂きますね。 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にじ | 作成日時:2017年11月26日 14時