【 チョコレート争奪戦 Final Game 】 ページ48
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全方位を彼等に囲まれた今。Aがこの場を切り抜けて残り時間を逃げ切ると言うシナリオは音を立てて崩れ去る結果となった。
Aの頭の中にはもう願望しかない。
全員で潰し合って自爆してくんねぇかな、と。
そう、今迄はそうやって窮地は切り抜けて来たのだ。今回だってそうなるかもしれない。
「 A先輩、逃げ切れるなんて思わないでね…? 」
「 そうね、逃がしたりしないわ。」
『 目がガチ過ぎて怖い。』
カイルとミラの言葉。
ガチトーン過ぎて表情筋引き
結局、脇道に逃げ込める見込みはゼロに近くなってしまった。取り敢えず、少しでも距離を取ろうとAは後退る。
「 ふふ、A君捕まえた。」
『 …は? 』
「 あ"?てめェ、イリス…! 」
ぽすん、と背中が何かに当たった感触。
そして頭上から聞こえた声とお腹へと回された腕。
ふわりと香るコロン。
『 いや、え、どう…? 』
「 どうしても何も。A君が自分から私の胸に飛び込んできたんだよ? 」
『 は?いや…離して欲しい。』
後ろからAを抱き締めるイリスが髪へと口付ける。
チョコレートの箱を持つAの右手を
それは誰がどう見てもチョコレートを取ろうとしている行為だ。
「 いくら学園長でも、そのチョコレートはわたさないんだからぁ! 」
「 Aから離れてもらおう。」
真っ先に飛び込んできたのは、アリアとキース。
全員で潰し合うより一時的にでも協力してイリスからAを引き剥がす事が先決だと判断したらしい。
2人の魔法が発動し、地面を抉り爆風を起こす。
いや2人共。俺が居る事忘れてない?今、全力で魔法発動させたよね?
「 おっと危ないなぁ。流石は我が学園の生徒達だ。学園長として私も鼻が高いよ。」
「 やはりそう簡単には行かないか。」
「 って言うかさ、Aから離れてくれないかな学園長さん? 」
イリスとAを囲む様にして張り巡らされた結界。
キースとアリアの攻撃はイリスに届く事なく
追撃を仕掛けるルナとギル。しかし、2人の魔法を受けて尚ビクともしないイリスの結界。
その後の展開は、想像通りと言うべきか。
イリスに総攻撃を仕掛けるもイリスの結界を破る事は愚か、傷すらも付けられない。
そんな激しい攻防戦はタイムアップ5分前まで続いた。
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あこ - はいまた俺です()あぁぁまた続編ッッッ!!!!クッソ、興奮すr((((((黙れ 次も楽しみにしてます!御仕事無理せず、体調に気を付けて下さい!!更新はゆっくりでも待ってます!!楽しみのひとつとなっております!!えと、頑張って下さい!!() (2018年4月2日 18時) (レス) id: eb4bfbc582 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 流石イリスだ。わいの推し。 (2018年3月1日 4時) (レス) id: e853e23932 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ねむるさん» 他作品も読んで頂けるなんて…とても嬉しいです!ニヤニヤして貰える作品になっている様で嬉しく思います!2回も掛かったんですね…辛いです…。嬉しい告白を有難うございます…これからも頑張りますね!笑 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - あこさん» 好きだと言って頂けるのはとても嬉しいです、有難うございます!これからも頑張らせて頂きますね! (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ーさん» 簡単な設定しか考えていませんが、次の続編で設定を入れさせて頂きますね。 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にじ | 作成日時:2017年11月26日 14時