第79話【 近未来的 】 ページ35
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時計の針が20時を回る。
Aの腕にしがみ付いて離れないのはガラッドとカイル。2人は1年生の為、留守番組だ。
「 A先輩と離れるなんてやだー! 」
『 そんな
「
『 …2ヶ月? 』
カイルが言った2ヶ月という言葉。
うん、初めて聞いたけどね。何かもう慣れたよね。
出発の時間が近付き、ガラッドとカイルを引き剥がす。不満気な表情は変わらないものの、大人しく離れてくれる。
『 ほーら、俺もう行かないと。』
「 早く帰って来てね?! 」
『 いや、あ、うん…。』
その約束は出来ないが頷いて置いた方が良いだろう。
2人と別れようとした時、後ろから声を掛けられる。
「 A先輩。」
『 あ、ノエル。』
「 気を付けて行って来て下さい。」
『 うん、ありがとう。』
御守りです、と手渡されたのは手作り感溢れる御守り。
恐らくは、ノエルが作ってくれたもの。
『 大事にする、そんじゃ行ってくるな。』
「 Aー、そろそろ移動始まる! 」
『 分かってる! 』
クラインの呼び掛けに答え、見送ってくれている3人に手を振る。
『 クライン、ジェイルお待たせ…! 』
「 ノエルのヤツも居たよな。」
『 ん、御守り貰った。』
今回の移動は乗り物を使うらしい。
少し説明はしたが、王宮に入る際テレポートは使えない。
王宮近くの街までは行く事が可能だが、この人数で街までテレポートし、その後の交通手段をその場で確保するには
その乗り物とは、一見バスの様なのだが。
近未来的な形と言うか。まず、タイヤがない。
恐らくは浮遊して移動するモノだと思われる。
クラインに聞くと、乗車する人間の魔力を原動力に変換して動く仕組みになっているらしい。
供給される魔力に比例してスピードが上がる。
『 座席ふかふか…。』
「 確かに、座り心地良いね。」
中の座席は普通にあるバスの物と同じ仕様。
Aは一番後ろの席を取り、クラインとジェイルの間に座る。
人の間に座るのは落ち着かないので、出来れば窓側とかが良かったがそんな事が言える様な雰囲気ではない。
「 A君の隣の席、譲って欲しいんだけど…。」
「 A、俺の隣に来ないか。」
「 Aくん、アリアの隣あいてるよぉ〜? 」
周りがうるさい。
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あこ - はいまた俺です()あぁぁまた続編ッッッ!!!!クッソ、興奮すr((((((黙れ 次も楽しみにしてます!御仕事無理せず、体調に気を付けて下さい!!更新はゆっくりでも待ってます!!楽しみのひとつとなっております!!えと、頑張って下さい!!() (2018年4月2日 18時) (レス) id: eb4bfbc582 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 流石イリスだ。わいの推し。 (2018年3月1日 4時) (レス) id: e853e23932 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ねむるさん» 他作品も読んで頂けるなんて…とても嬉しいです!ニヤニヤして貰える作品になっている様で嬉しく思います!2回も掛かったんですね…辛いです…。嬉しい告白を有難うございます…これからも頑張りますね!笑 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - あこさん» 好きだと言って頂けるのはとても嬉しいです、有難うございます!これからも頑張らせて頂きますね! (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ーさん» 簡単な設定しか考えていませんが、次の続編で設定を入れさせて頂きますね。 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にじ | 作成日時:2017年11月26日 14時