第74話【 修羅場ですか 】 ページ30
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4人が無言で睨み合う。
ねえ、この雰囲気なんなの?
誰か俺に説明してくれ。
「 A、ここで何してたのかな? 」
『 あっ…2人とはぐれた所を助けてくれた2人とケーキ食べてました。』
「 ほぉ…俺達はお前をずっと探してたんだが? 」
『 申し訳ございません。』
いつにも増して顔付きが怖いですよ、ジェイルさん。クラインも笑顔で問い詰めてこないで。
それに対してルナとギルはと言えば、
「 お友達と無事に会えたみたいでよかったねー。」
『 いや、あ、はい…。』
「 顔色が悪いようだが…。」
『 あっ、いえ…大丈夫です…。』
え、この2人メンタル強い…。
俺なんてもう足が震えてるよ?
後からの圧が半端ないからね?
「 チッ…おい、A。帰るぞ。」
「 うん、その方が良いね。」
『 あっ、はい。』
ねえ、俺さっきからちゃんとした言葉話せてない。
てか2人が俺の手を掴むのはもう慣れたから良いんだけどね?両手を掴まれたら椅子から立つの難しい。助けて。
「 えー、Aもう帰っちゃうのー? 」
「 もう少しくらい良いだろう? 」
『 あ、そのすい ── … むぐっ?! 』
「 すいませんね、Aは俺達とデート中なので。」
「 こいつは返してもらう。」
クライン、随分と俺達を強調したね…。
それに今まで見た中で一番良い笑顔…。
それよりジェイルさん。
そろそろ俺の口を塞いでる手を外してくれると有難いかな!
「 ふーん…デート中、ねぇ? 」
「 何か? 」
別に〜?と緩く答えるルナ。
それはAがよく知る…いや、もう毎日のように持っていた現代っ子の必需品。
「 連絡先、こーかんしよ? 」
『 むぐむぐ、むーっ! 』
「 Aはアイポン持ってねェから。」
そう、アイポン…ってアイポン?
んー?ちょっと違う…のか?
てか、マジで手離して…。苦しい…。
「 えー?本当に持ってないの? 」
「 持ってませんよ。それでは。」
ぶちっと会話を終了させたクライン。
Aは
あ、お会計!ねえ!お金!!
残念ながらその叫びは言葉にならず、ケーキ屋を後にする事となった。
『 …お2人さん。そろそろ手を離して貰えませんかね。』
「「 無理。」」
恥ずかしいんですけど。
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あこ - はいまた俺です()あぁぁまた続編ッッッ!!!!クッソ、興奮すr((((((黙れ 次も楽しみにしてます!御仕事無理せず、体調に気を付けて下さい!!更新はゆっくりでも待ってます!!楽しみのひとつとなっております!!えと、頑張って下さい!!() (2018年4月2日 18時) (レス) id: eb4bfbc582 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 流石イリスだ。わいの推し。 (2018年3月1日 4時) (レス) id: e853e23932 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ねむるさん» 他作品も読んで頂けるなんて…とても嬉しいです!ニヤニヤして貰える作品になっている様で嬉しく思います!2回も掛かったんですね…辛いです…。嬉しい告白を有難うございます…これからも頑張りますね!笑 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - あこさん» 好きだと言って頂けるのはとても嬉しいです、有難うございます!これからも頑張らせて頂きますね! (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ーさん» 簡単な設定しか考えていませんが、次の続編で設定を入れさせて頂きますね。 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にじ | 作成日時:2017年11月26日 14時