日常小話【 其の参 】 ページ25
.
場所は変わって、宙組の教室。
ジェイルとクラインから見事に置いてけぼりを喰らったA。
目を覚ましてみれば部屋にジェイルの姿はなく、集合場所である寮の食堂にも2人の姿はなかった。
『 寝過ごした…ッ! 』
慌ただしく教室へと続く
が、肝心の2人の姿は教室にもない。
『 はっ、運動不足…! 』
乱れた呼吸を整えながら辺りを見回すもやはり2人はいない。
『 なぁ、クラインとジェイル知らね? 』
「 お、Aおは。その2人なら学園生共用の食堂に向かったぜー。」
『 学園生共用…? 』
「 あ、場所わかんねーか。」
その後、クラスメイトから道を教えてもらい2人が居るという食堂へと向かった。
『 んー…怒ってるかな…。』
一抹の不安を抱えながら、慣れない廊下を走る。
数分もせずに多くの生徒が出入りする場所を見付ける。プレートには共用食堂の文字。
入口から中を覗き、ジェイルとクラインの姿を探す。
多くの生徒でごった返す食堂内に視線を滑らせていれば奥の方に見慣れた髪色を見付ける。
『 …げ、一緒に居るのユーリ先輩?それに…キース先輩とジル先輩も居るし。』
随分と珍しい組み合わせに、何事かと首を傾げる。
話に夢中になっているのか誰もAの姿に気が付く様子はない。
『 ジェイル、クライン! 』
「「 ッ?! 」」
『 …何、驚いてんだよ。』
充分な距離まで近付いたAが背後から声を掛ければあからさまに驚く2人。
怪しい。
『 朝はごめんな…俺、起きなかったんだろ? 』
「 あぁ…俺も置いて行って悪かった。」
『 ……は? 』
まさかジェイルから謝罪の言葉が出てくるとは思ってもいなかったA。
素直な口からは
『 何、なんかあった? 』
「 ……あった。」
一緒に居る他の人達も言葉を発さないし、どこか居心地の悪い空間にAも視線を泳がせた。
『 俺が聞いても平気? 』
「 …あぁ。」
いや、ほんとにこの空気なに?
え?もしかして原因俺?
『 …俺、なんかした? 』
記憶にはないが、その可能性は捨てきれない。
「 お前に聞きたい事がある。」
『 …? 』
「 シューマ、って誰だ。」
『 しゅーま? 』
聞き慣れない名前にAは首を傾げた。
誰だ、しゅーまって。
え、俺の友達?いや、しゅーまなんて居ないぞ。
.
864人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あこ - はいまた俺です()あぁぁまた続編ッッッ!!!!クッソ、興奮すr((((((黙れ 次も楽しみにしてます!御仕事無理せず、体調に気を付けて下さい!!更新はゆっくりでも待ってます!!楽しみのひとつとなっております!!えと、頑張って下さい!!() (2018年4月2日 18時) (レス) id: eb4bfbc582 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 流石イリスだ。わいの推し。 (2018年3月1日 4時) (レス) id: e853e23932 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ねむるさん» 他作品も読んで頂けるなんて…とても嬉しいです!ニヤニヤして貰える作品になっている様で嬉しく思います!2回も掛かったんですね…辛いです…。嬉しい告白を有難うございます…これからも頑張りますね!笑 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - あこさん» 好きだと言って頂けるのはとても嬉しいです、有難うございます!これからも頑張らせて頂きますね! (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ーさん» 簡単な設定しか考えていませんが、次の続編で設定を入れさせて頂きますね。 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にじ | 作成日時:2017年11月26日 14時