第69話【 別の所でやってくれ 】 ページ21
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解散の声が体育館に響く。
一気に騒がしくなる体育館。
何時もならばまだ授業を受けている時間帯だが、合宿終わりという事もあり今日はこのまま解散らしい。
「 Aくんと教室違うなんてやだよぉ〜! 」
「 アリア先輩、私は学年が違う。」
「 そぉだけどぉ…アリア、Aくんともっと一緒にいたいし…。」
「 遊びに行けば良いんじゃないか? 」
「 あっ、そっかあ!Aくん、今度アリアとデート♡しよっ? 」
『 で、デート…? 』
教室に、という意味でその言葉を発したキースはアリアのデートという言葉に身体を硬直させる。
そして、運悪くAの方へと近付いて来ていたクライン、ジェイル、ユーリもその動きを止めた。
何これ面倒臭いパターン。
「 おやおや、アリア君。今、A君にデートの申し込みをしたのかな? 」
『 げっ…イリス学園長。』
「 ふふ、会いたかったよA君。」
イリスの
合宿中同様にAの腕へと抱き着いていたアリアをさり気なく引き剥がし、自身の方へと肩を抱き寄せる。
そして、額へと唇を押し当てた。
『 …おまっ、イリス!何してんですか! 』
「 何って、キス? 」
全く悪びれないその態度に怒る事さえ面倒になる。
が、今はそんな事を言っていられる場合じゃない。
周囲からイリスに注がれてる視線が痛い、ぐさぐさと刺さる。
『 イリス学園長、離れて下さい…っ! 』
「 そうですよ、離れて下さい学園長。」
「 嫌がってんだろ。」
「 A君はツンデレさんだからね。」
『 ツンデレじゃありませんっ! 』
イリス、力強過ぎだろ…びくともしねぇわ。
抵抗するだけ無駄だと諦め、イリスにされるがまま事の成り行きを見守る。
Aが黙った事で彼等の言い合いはヒートアップ。
え、黙らない方が良かった?
「 いくら学園長でも、A君にベタベタするのは頂けませんね。」
「 おや、ユーリ生徒会長…珍しいですね貴方が誰かに執着するなんて。」
「 …イリス学園長、Aから離れて下さい。」
「 君は…キース君だね。これまた珍しい…君は余り人と深く関わるタイプではなかったと記憶していたけれど…。」
「 …Aは別です。」
俺を挟んでそういう言い合いをするの、本当にやめて欲しいんですけど。
イリスに解放して貰えない為、3人の
『 切実に帰りたい。』
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第70話【 仲が良い…悪い? 】→←第68話【 強化合宿終了 】
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あこ - はいまた俺です()あぁぁまた続編ッッッ!!!!クッソ、興奮すr((((((黙れ 次も楽しみにしてます!御仕事無理せず、体調に気を付けて下さい!!更新はゆっくりでも待ってます!!楽しみのひとつとなっております!!えと、頑張って下さい!!() (2018年4月2日 18時) (レス) id: eb4bfbc582 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 流石イリスだ。わいの推し。 (2018年3月1日 4時) (レス) id: e853e23932 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ねむるさん» 他作品も読んで頂けるなんて…とても嬉しいです!ニヤニヤして貰える作品になっている様で嬉しく思います!2回も掛かったんですね…辛いです…。嬉しい告白を有難うございます…これからも頑張りますね!笑 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - あこさん» 好きだと言って頂けるのはとても嬉しいです、有難うございます!これからも頑張らせて頂きますね! (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ーさん» 簡単な設定しか考えていませんが、次の続編で設定を入れさせて頂きますね。 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にじ | 作成日時:2017年11月26日 14時