第68話【 強化合宿終了 】 ページ20
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キースのA二重人格説は中々手強く、あの後キースを納得させるべく説明に説明を重ねた。
『 俺は二重人格じゃなくて、喧嘩する時すこーしだけ気が大きくなると言うか…! 』
「 …二重人格じゃないのか。」
『 そうです、違います! 』
弁明する事、約10分。
何とかキースの誤解を解く事に成功。
一息ついたのも
「 あっ、ちょうど良く合宿も終わりだねぇ〜。」
「 うん、このグループで良かった。」
「 あぁ、そうだな。」
『 また全員で集まりたいですね。』
4人で言葉を交わしていれば、テレポートが始まる。
今まで生い茂っていた木々は消え代わりに学園の体育館へと景色が変わる。
周囲には、約一週間ぶりに顔を合わせる友人や学園生がずらり。
中にはクラインやジェイル、ユーリなどの姿もあった。
「 あっ、Aせんぱーい! 」
『 い"っ…おま、ガラッド…! 』
完全に不意をつかれた。
背後から駆け寄って来たガラッドがAの腰へ抱き着いたのだ。当然、スピードはそのまま。
倒れなかった事だけは褒めてもらいたい。
「 へへっ、先輩の姿が見えたからつい…。」
『 ったく…。』
腰に抱き着いたままの姿勢のガラッドの水色の髪を少し強めに撫でる。
髪がぐしゃぐしゃになるのもお構い無しに撫でていれば、ガラッドはガラッドで楽しげに笑う。
うん、可愛い。弟がいたらこんな感じだろうか。
「 ちょっと、ガラッド…置いてかないで。」
「 カイル!遅いぞー! 」
「 …うるさい。あ、A先輩。」
『 おー、カイルもお疲れ。』
ふぁ、と
ガラッドが抱き着いている人がAだと分かると、無言で近付きガラッドとは逆の方…つまり正面から抱き着いて来た。
「 A先輩の匂い…落ち着く。」
『 おい、カイル…寝るなよ。』
寝息を立て始めたカイルの頭を小突きつつ、構ってコールをしてくるガラッドも撫でる。
本当に手の焼ける弟が2人出来た気分だ。
「 さて、全員集まった様だね。」
『 イリス。』
体育館前方、ステージ上から響き渡る声。
その声の持ち主はイリス学園長。
「 今回の合宿はどうだっただろうか。各自、己の改善点がより明確になった事だろう。」
「 この学園で過ごす残りの時間、更に有意義に使ってくれる事を祈っているよ。」
こうして、強化合宿は終了となった。
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あこ - はいまた俺です()あぁぁまた続編ッッッ!!!!クッソ、興奮すr((((((黙れ 次も楽しみにしてます!御仕事無理せず、体調に気を付けて下さい!!更新はゆっくりでも待ってます!!楽しみのひとつとなっております!!えと、頑張って下さい!!() (2018年4月2日 18時) (レス) id: eb4bfbc582 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 流石イリスだ。わいの推し。 (2018年3月1日 4時) (レス) id: e853e23932 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ねむるさん» 他作品も読んで頂けるなんて…とても嬉しいです!ニヤニヤして貰える作品になっている様で嬉しく思います!2回も掛かったんですね…辛いです…。嬉しい告白を有難うございます…これからも頑張りますね!笑 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - あこさん» 好きだと言って頂けるのはとても嬉しいです、有難うございます!これからも頑張らせて頂きますね! (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ーさん» 簡単な設定しか考えていませんが、次の続編で設定を入れさせて頂きますね。 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にじ | 作成日時:2017年11月26日 14時