第66話【 正しい魔法の使い方 】 ページ18
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『 まぁ、確かに?俺は他の3人みたいに派手な魔法とかは使えねぇけど? 』
「 …A先輩? 」
『 だからって弱いとか思われんのほんと、ムカつくんだよ。』
近くに居たノエルも聞き取れない様な小さな声で呟く。
下げていた視線を上げ、自分を弱い者だと判断した魔物を見据える。
その視線は人を殺せるレベルを超えていたと後にノエルは語った。
『 俺が弱いと思うんだったら、殺してみろよ。』
Aが
キースとアリアが足止めしていた魔物達も何事かと攻撃を中断しAの様子を
黒い
今迄は只の服の一部…シオンがくれた物だからとお洒落の為に身に付けているだけだったのだが。
ゆったりと余裕のあった部分は身体のラインにぴったりとフィットする。恐らくだが、この形状は戦闘モードなのだろう。
Aは、自身の能力が大幅に向上しているのを何となく察していた。
動きやすさを確認する為、軽く身体を動かす。
伸縮性の良い素材、
『 キース先輩、アリア。ちょっと俺に代わってくれないか。』
「 Aくん…でもぉ…! 」
「 あぁ、お前は魔法が…。」
『 大丈夫だから、俺にやらせてくれ。』
心配する2人を押し退けてAは前へ出る。
魔物は格好の獲物が目前に現れたとばかりに喉を鳴らす。
Aはそれを何処か冷めた目で見詰め、呼吸を整える。
『 来いよ。魔法なら俺だって使えんだ。』
小さく呟いた言葉は誰にも届く事なく消える。
それと同時に魔物の内の一匹が先陣を切った。
『 遅せぇッ! 』
魔物の鋭い牙が突き刺さる瞬間、Aが放った蹴りによって魔物は吹き飛ばされる。
『 俺に喧嘩売ったんだ、それなりの覚悟は出来てんだよなぁ? 』
もはや誰?というレベルでのAの
その後も次々と襲い来る魔物を難なく蹴散らすA。
ものの数分だろうか。周囲を取り囲んでいた魔物の半数以上がAの足元で息絶えていた。
『 んだよ、もう終わりか? 』
遠巻きに様子を見ていた魔物は一目散に尻尾を巻いて逃げて行く。
『 …魔法使うのって簡単じゃん。』
Aさん。
それは魔法ではなく、魔法(物理)です。
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あこ - はいまた俺です()あぁぁまた続編ッッッ!!!!クッソ、興奮すr((((((黙れ 次も楽しみにしてます!御仕事無理せず、体調に気を付けて下さい!!更新はゆっくりでも待ってます!!楽しみのひとつとなっております!!えと、頑張って下さい!!() (2018年4月2日 18時) (レス) id: eb4bfbc582 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 流石イリスだ。わいの推し。 (2018年3月1日 4時) (レス) id: e853e23932 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ねむるさん» 他作品も読んで頂けるなんて…とても嬉しいです!ニヤニヤして貰える作品になっている様で嬉しく思います!2回も掛かったんですね…辛いです…。嬉しい告白を有難うございます…これからも頑張りますね!笑 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - あこさん» 好きだと言って頂けるのはとても嬉しいです、有難うございます!これからも頑張らせて頂きますね! (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ーさん» 簡単な設定しか考えていませんが、次の続編で設定を入れさせて頂きますね。 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にじ | 作成日時:2017年11月26日 14時