第65話【 土魔法最強説 】 ページ17
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燃え盛る炎は、消し炭さえ残さないと言う様に全てを燃やし尽くす。
当然、Aの目の前では何事もなかったかの様に木々が揺れる。
『 びっ、くりした…キース先輩ありがとう…、』
礼を述べ様と振り返ったA。
しかし、キースの怒気を
いや、大分やばい。怖過ぎ。
赤い瞳は鋭く細められ、ギラリと光る。
キースの
『 キース先輩、顔怖いです。』
「 怪我は? 」
『 あっ、ないです。』
Aの声に一拍遅れて反応したキースは目にも留まらぬ速さでAを抱き締める。
正直に言って良い?力強い、痛い。
と、Aを抱き締めていたキースが周囲を警戒する様に視線を動かす。
それに続き、ノエル、アリアも戦闘態勢へと移った。
Aは、何事かとキースの腕の中から周囲を見回す。
が、特に変わった所は見受けられない。
「 もぉ…めんどーだなぁ…。」
「 仕方ない。」
「 これだから群れる奴等は…。」
その言葉を合図とする様に4人を取り囲む魔物の群れ。
それは先程までキース、ノエル、アリアが討伐して来た魔物達。
「 群れのボスがまだ生きていたのか。」
「 A先輩を狙った事…許さない。」
「 アリアの本気、見せてあげるんだからぁ! 」
3人が同時に魔法を発動させる。
キースが炎を巻き起こせば、ノエルが風の魔法でその力を増強させる。アリアは得意の土魔法をこれでもかと言う程に使いまくる。
アリアさんアリアさん。
土魔法を使うのは良いんだけどね?さっきから地面を
魔法の威力やばい。土魔法怖い。
「 A先輩、もっと後ろに下がってください。」
『 いやいや、充分後ろに下がってるけど! 』
「 狙われてるのはお前だ、A。」
『 は、俺…? 』
キースの言葉に首を傾げるA。
どういう意味だと近くに居たノエルへと問い掛ける。
「 あの魔物はノラウルフ。狼みたいな見た目からそう呼ばれてる。あいつらは群れで行動してて狩りも集団で行う。」
『 それで? 』
「 あの魔物は個々の能力はさして高くない。だから、群れで行動する。そして、狩りを行う対象も弱い者を狙う習性がある。」
『 つまり…俺は弱いと判断された? 』
Aの中でぷつりと何かが切れる音がした。
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あこ - はいまた俺です()あぁぁまた続編ッッッ!!!!クッソ、興奮すr((((((黙れ 次も楽しみにしてます!御仕事無理せず、体調に気を付けて下さい!!更新はゆっくりでも待ってます!!楽しみのひとつとなっております!!えと、頑張って下さい!!() (2018年4月2日 18時) (レス) id: eb4bfbc582 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 流石イリスだ。わいの推し。 (2018年3月1日 4時) (レス) id: e853e23932 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ねむるさん» 他作品も読んで頂けるなんて…とても嬉しいです!ニヤニヤして貰える作品になっている様で嬉しく思います!2回も掛かったんですね…辛いです…。嬉しい告白を有難うございます…これからも頑張りますね!笑 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - あこさん» 好きだと言って頂けるのはとても嬉しいです、有難うございます!これからも頑張らせて頂きますね! (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ーさん» 簡単な設定しか考えていませんが、次の続編で設定を入れさせて頂きますね。 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にじ | 作成日時:2017年11月26日 14時