第61話【 人狼の血 】 ページ13
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野営拠点に戻れば、一足先に帰って来ていたアリアとノエルが出迎えてくれた。
全員が揃った所で、各自の収穫の成果を報告し合う。
「 私達が行った方向には川があった。」
「 お魚をいーっぱい捕ってきたよぉ! 」
「 俺達の方は食用の木の実しか見付けられなかった。」
『 取り敢えず、水の確保も出来ますね。』
肉や穀類がないのは残念だが、贅沢は言っていられない。魚があっただけでも感謝すべきだろう。
日が傾いてきた事を確認した4人は早めに夕食を済ませ、寝る準備を進める。
何でも、明日は出来るだけ早く起きて訓練をするのだと言う。
「 それでは、私達はこちらのテントを使います。」
「 Aくんと離れちゃうのは残念だけどぉ、仕方ないよねぇ…。」
「 それなら俺達はこちら側だな。」
『 アリアはさっさと寝ろ。』
就寝の準備を済ませた2人は、テントへと入る。
夜は魔物の活動が活性化すると言うので交代制で見張りでも行うのかと思ったのだが、アリアの魔法により地形を変化させ、魔物から姿を隠す事が出来たらしい。土の魔法強い…。
「 俺達も寝るか。」
『 明日、早いですもんね。』
キースの言葉に頷き、テントへと入る。
テントと聞くと狭い空間を想像してしまうが、空間魔法も基礎として習うらしくテントの中は狭さを感じさせない程度の広さになっていた。
男2人が並んで寝ても充分な広さがある床に布団を2枚敷いて潜り込む。
しかし何時もよりだいぶ早い就寝時間だからだろうか。まだ眠気が襲ってくる筈もなく、寝返りを打つ。
「 …A、起きているか。」
『 キース先輩?起きてますよ。』
背を向けて話をするのも失礼だと思い、寝返りを打ちキースの方へと顔を向ける。
丁度、キースもこちらを向いていた為、2人が向き合う形になった。
『 どうかしましたか? 』
「 俺の事について、もう少し話をしたい。」
『 俺も、もっと先輩の話聞きたいです。』
礼を述べたキースは、話を始める。
「 俺には
「 ハーフである俺は、俺の半分である
『
「 そうだ。」
だから、とキースは身体を起こして続ける。
「 A、俺の
赤い瞳が暗闇に鈍く光った。
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あこ - はいまた俺です()あぁぁまた続編ッッッ!!!!クッソ、興奮すr((((((黙れ 次も楽しみにしてます!御仕事無理せず、体調に気を付けて下さい!!更新はゆっくりでも待ってます!!楽しみのひとつとなっております!!えと、頑張って下さい!!() (2018年4月2日 18時) (レス) id: eb4bfbc582 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 流石イリスだ。わいの推し。 (2018年3月1日 4時) (レス) id: e853e23932 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ねむるさん» 他作品も読んで頂けるなんて…とても嬉しいです!ニヤニヤして貰える作品になっている様で嬉しく思います!2回も掛かったんですね…辛いです…。嬉しい告白を有難うございます…これからも頑張りますね!笑 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - あこさん» 好きだと言って頂けるのはとても嬉しいです、有難うございます!これからも頑張らせて頂きますね! (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ーさん» 簡単な設定しか考えていませんが、次の続編で設定を入れさせて頂きますね。 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にじ | 作成日時:2017年11月26日 14時