酒井くんには彼女がいるようで【新・信長公記】

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私、なんで彼らと一緒に和室にいるんだろう





魔村「今から出すお茶の産地を当てたほうが勝利となります」





茶歌舞伎で二人に勝つのは嬉しいか、豊臣さん





魔村「それでは旗印戦、お茶当て、開始」





法螺貝の音が旗印線の合図





２人は顔を見合わせて、お茶を勢いよく飲んだ





いや、これ私いらないよね？





着いてきてって言われたから来たけど、これ居る意味どこにあるの？





酒井・榊原『爽健美茶』





魔村「不正解」





酒井・榊原『分かるわけねぇよ』





爽健美茶…は違うかな…





いや２人とも、助けを乞うような目で見ないで





そもそも私がここにいること自体おかしいから…





豊臣「Aちゃんもやる？俺はAちゃん相手でも負けへんけど」





碓井「いえ、お気になさらず。」





豊臣「まぁそう言わずに…」





碓井「はやく飲んで下さい」





豊臣「あ、はい。」





私、この人のこと苦手かもしれない





所作だけは立派なんだよね





豊臣「京都、通圓の宇治茶ですね」





魔村「正解。これにより旗印戦、秀吉くんの勝利」





法螺貝の音がなった瞬間、豊臣さんが大声を出した





豊臣「ッシャァァァ！」





榊原「お前の得意なもんで来やがって！」





豊臣「ちゃこちゃこどうでもええこと言うてんちゃうぞ」





酒井「卑怯もんが！！」





豊臣「ヒップぺんぺ〜ん！」





あぁもう…うるさい…





魔村「Aさんも、よければいかがですか？」





碓井「お願いします。」





魔村さんに点ててもらったお茶は確かに宇治茶だった





碓井「これを爽健美茶か…」





酒井「Aのは分かるぜ。アップルティーかルイボスティーか烏龍茶だろ？」





榊原「じゃあ烏龍茶の方が近いじゃねぇか」





酒井「烏龍茶の味じゃなかったんだよ。」





まだ抹茶か緑茶って言ってほしかった…





魔村「続いての旗印戦ですが、掲げたのは再び秀吉くん」





酒井「は？」





榊原「連続？」





豊臣「ち〜っす。」





次は将棋…





豊臣「あっ、そうや！Aちゃんとに変更するわ。」





酒井「は⁉てめぇ何言って」





豊臣「俺がAちゃん負かしたら一日一緒におってもらう。」





榊原「そんな事出来るわけ、」





魔村「それでは、一時間以内にAさんを将棋で倒す、と。」





豊臣「Aちゃん、よろしくな？」





なんで私がやらなきゃいけないの





酒井「A、いつもどおり。」

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