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碓井Side
教室内のほぼ全員が黒田くんへの信用を失っている中、唯一黒田くんを庇うように発言したのはみやびさんだった
みやび「お待ち下さい、それはおかしいです!黒田くんは改心したと言っているじゃないですか。」
伊達「また裏切らない保証はどこにある。」
黒田「もう良いんだ日下部。今最も重要なのはPBB作戦を再開させること。俺のことなど…」
みやび「しかしそれでは!」
黒田くんは裏切り者探しとPBB作戦を同時に進めようとしている
みやびさんもそうしたいとは思っているけど、黒田くんを犠牲にするのは嫌なのだろう
伊達「ならば作戦の再開は出来ない。裏切り者は他にもいるんだ、リスクの高い作戦に踏み出すわけには行かないな。」
みやび「だったら、私がどうにかします。みなさんが安心して遂行できる作戦を、私が考えます。」
決意したように言うみやびさんを、黒田くんは不満そうに見ていた
黒田くん、本当は裏切り者じゃない
裏切り者を炙り出すために自ら嘘をついたのだろう
さっきの土下座も、本当は嫌でたまらなかったはず
上杉「何処へ行くんだ、」
上杉くんの言葉に後ろを振り向けば、教室から出ていこうとする武田くんの姿が。
武田「何処へ行こうと自由だ。別にこの教室に、大将が居る訳でもない。」
そう言って、武田くんは教室を出て行った
その言葉は、織田くんに向かって言っているようなものだった
碓井『大将、か…』
私が織田くんに視線を移すと、
織田くんは何かを考えているような、ボーッとしているような、
よく分からない顔をしていた
昼休み、私は彼に無理やり焼きそばパンを食べさせられていた
碓井「だからこんなに食べられないって、」
酒井「お前は食べる量少なすぎんだよ!これは食べろ。絶対。」
碓井「…分かったわよ、食べればいいんでしょ。」
私が一口食べると、彼はまた不満そうに言った
酒井「一口ちっさ、そのペースじゃ昼休み終わんぞ。」
碓井「いいじゃない食べてるんだから!はぁ、味濃いな…」
私が頑張って食べていると、前田くんが廊下を歩いてきた
前田「おい酒井、それ俺の焼きそばパンじゃねぇのか?お前まさか裏切り者、」
酒井「はぁ⁉なんでそうなんだよ!」
何その謎理論
どうやら、みんな裏切り者が気になって仕方がないみたい
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串(プロフ) - あんずさん» お待たせしました〜。不定期更新でごめんなさい… (2022年9月5日 5時) (レス) @page35 id: 0223b6f8e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - やった!更新された!いつもありがとうございます (2022年9月3日 21時) (レス) id: 4439453481 (このIDを非表示/違反報告)
串(プロフ) - 青晴空 さん、今急いで編集しました!ご指摘ありがとうございます (2022年8月27日 15時) (レス) id: 0223b6f8e6 (このIDを非表示/違反報告)
青晴空(プロフ) - オ リ ジ ナ ル フ ラ グたってますよー (2022年8月27日 14時) (レス) id: 06dde910e2 (このIDを非表示/違反報告)
串(プロフ) - @さくら さん、ありがとうございます。 (2022年8月27日 14時) (レス) id: 0223b6f8e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:串 | 作成日時:2022年8月26日 18時