酒井くんには彼女がいるようで【新・信長公記】

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みやびSide





"この中に裏切り者がいる"





家康くんが保健室を出た後も、保健室の中は良い雰囲気ではありませんでした





一番に口を開いたのは井伊くんで、





井伊「てめぇら、教室戻れ。」





みやび「なぜですか？」





井伊「碓井の旗印戦が気になってんじゃねぇのか。」





本多「でも井伊、」





井伊「俺は大丈夫だ。さっさと行け。」





榊原「分かった。」





みやび「お大事になさってください。」





私達が保健室を出ると、





廊下の奥から青いジャージを着た緑色の髪をした方がやってきました





後ろに何人か連れてきているように見えますが





「お、碓井のお友達じゃねぇか。見舞いの準備か？」





榊原「あぁ？んだよテメェら…」





織田「待て。貴様ら何者だ？」





榊原くんが近づこうとしたのを信長くんが止めさせました





男「俺らは碓井の知り合いだ。」





みやび「知り合い？」





中学校が同じだった、ということでしょうか





恐らく彼らが旗印を掲げたのでしょう





Aさんと何かあったのでしょうか





織田「何をしようとしている？」





男「何って、…復讐だよ。」





復讐？





榊原「復讐？」





本多「碓井が何したって言うんだよ！」





男「お前らは黙って見てりゃ良いんだよ。」





彼はそう言って後ろの方たちに何か伝えるような仕草を見せました





後ろの2人は頷き、こちらにやってきました





本多「何だよテメェら、」





1「助けに行かないよう見張る。」





2「さっさと教室もどれや、あぁ⁉」





龍造寺「うわぁ！いやぁ！」





織田「うつけが…」





私達は見張られながら教室に戻りました















豊臣「みやびちゃん！」





榊原「酒井⁉何で」





酒井「…」





教室に戻ると、皆さんモニターに集中しているようでした





本多「何でここ居るんだよ」





酒井「…」





酒井くんは返事をせず、モニターを見つめています





伊達「動いた、」





酒井「っ、」





モニターにAさんが映りました





向かっているのは屋上、でしょうか





上杉「なるほど、屋上に閉じ込めて人数を減らす…！」





豊臣「Aちゃんすご。」





この時はまだ、





この旗印戦がAさんにとって重大なものとは分かっていませんでした





あと1時間後に、真逆あんなことになるなんて

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