酒井くんには彼女がいるようで【新・信長公記】

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碓井Side





碓井『なるほど…そういう事か』





黒田「考えたなぁ、家康。」





豊臣「という事は？」





あぁ、また始まった





全部持っていかれるパターン





黒田「誰を狙うか明かさなければ、いつ狙われるか分からない。つまり…」





豊臣「つまり、戦に備えにくい。」





黒田「、まぁとにかく…家康を動かしたのは間違いなく、」





全員の視線が織田くんに集中した





黒田「信長、どうするつもりだ」





織田「俺は………天下を獲る」





豊臣「うん、だから…どうやって獲んねん」





全員が息を呑んで見守る中、





彼は、





織田「……………………天下を、獲る。」





復唱した





井伊「だから…」





豊臣「アカンわこいつ！」





みやび「信長くん…」





椅子から転げ落ちる音と、豊臣さんの声





うるさいのよ





とりあえず酒井は起こそう





酒井「わりぃな。」





碓井「2回目ね。」





酒井「いやこれはみんなコケるだろ」





碓井「そうかしら？」





さて、これからどう動くか…















みやびさんが、倒されていた生徒を発見したらしい





途中担架で運ばれていく生徒を見たけど、ああいうふうにやられるのか





上杉「ひどいことをする…」





酒井「ちょっ、お前なんで来てんだよ⁉」





碓井「みやびさんが心配になったから？」





魔村「先ほど、徳川家康くんが2年の十川八郎くんを倒しました。そして家康くんは、新たな旗印を提出しました。」





榊原「連続で旗印⁉」





魔村「旗印の内容は、"誰かを倒す"」





酒井「同じ⁉」





また同じ動きか…





っていうか、何しれっと手握ってんのよ





碓井「何、」





酒井「ん？」





いやいやいや、





龍造寺「嘘やろぉぉ！いやぁ！」





四天王『うるせぇ！』





龍造寺「…ごめん」





いや耳元で叫ばないでよお願いだから





上杉「それにしても、いつまで続くんだこんな事…」





結局、手は握られたまま教室まで帰ってきてしまった















今川「クソッ、家康の野郎…やりたい放題かよ⁉」





碓井「っと、」





今川くんが蹴飛ばした椅子は、真っ直ぐ私の方に飛んできた





まぁ右足で軽く受け止められるほどだったんだけど、隣の彼はそれを直視しちゃいまして、





酒井『…クソが、』





腕に血管浮かび上がっちゃってます

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