酒井くんには彼女がいるようで【新・信長公記】

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碓井Side





魔村「皆さん、まだ制限時間前ですが家康くんからお話があるそうです。」





教室で彼にちょっかいを掛けられつつ本を読んでいたら、モニターに魔村さんが映った





校舎裏からバイクの音が聞こえ、榊原くん、前田くん、毛利くん、そして彼の計4人がベランダに出て行った





井伊「お前は行かねぇのか」





碓井「昨日あれだけ言ったしね。今顔を合わせるのは逆効果だよ。」





井伊「ふーん。」





そう、あれは挑発するために言ったわけじゃない





それに、今外に出たら





「ごきげんよう、ゴミ諸君」





榊原「何処で話してんだテメェ！話ってなんだ！」





酒井「こっち来いよ！俺たちがぶっ倒してやんよ！」





毛利「俺たちはな！明智を絶対に勝たせるんじゃ！」





前田「お前は俺たちに負けんだよ！」





ベランダなんか出ていったら、絶対耳が終わる





多分彼と榊原くんの間に立つことになりそうだから、絶対片方は駄目になる





「今から俺は宣言する」





宣言、か…





どうせ、明智くんに同盟を裏切らせるつもりだろう





それが確定した瞬間、私の出した条件は2つ目の役割を果たす





「今回の旗印戦、この徳川家康の敗北でよい」





豊臣「は⁉どういうことや⁉」





この人、しれっと私の隣に座ってきた





まぁ今回はいいか。他にやらなきゃいけないこともあるし、





今回は放って置こう





「お前たちゴミに勝っても、意味がないからだ。」





またゴミって言ってるし。





本当、ゴミ以外の表現を知らないのかね





榊原「俺たちの同盟にビビっただけだろうが！」





「俺たち…俺たち…たち、たち、たち、たち！群れるな！このゴミどもが！





たち、という考えを捨てろ！いいか？お前の人生は誰のものだ⁉誰でもない、お前自信のものだ。





なぜ手を取り合う？なぜ徒党を組む？喜びも悲しみも、分かち合うことなどできん。」





「所詮は！弱者の戯言。死ぬ時は1人だ。他者を見るな！





お前は！お前だけの人生を生きろ。覚悟を！強さを！1人で生きていく覚悟を持て！





だが、1人で生きていく覚悟を決めても孤独に打ちひしがれることもあるだろう。





そんな時には、俺を見よ。俺の背中を見よ。俺が道をつくる！





お前は！その後を歩け。俺が作った道を。お前が歩んできた裏の道を、俺が表に変えてやる。





違うか⁉明智！」





やはり、あの条件は正解だったようだ

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