検索窓
今日:45 hit、昨日:16 hit、合計:41,760 hit

ページ20

酒井Side





Aが図書室の前で家康と会話してた時は、マジで心配だった





だから、怪我一つなく俺の隣に帰ってきた時、





自然とAの頭に手が伸びた





酒井「…お疲れ。」





碓井「そんな誇れるようなものじゃないけどね…」





酒井「…」





そういってモニターを眺める彼女の横顔は、どこか悔いているようだった















次の日、俺は登校中のAを見つけて声をかけた





酒井「A、」





碓井「、待ち伏せ?」





酒井「ちげぇし。」





振り返った彼女は少し巫山戯ながら笑ってて。





此の間のあの声が彼女のものだなんて、正直信じられない





碓井「いつもこの時間なの?」





酒井「だいたいな。お前は今日早めだろ。」





碓井「まぁね。」





酒井「お前そんなに家遠かったっけ?」





碓井「退院した時に引っ越したの。」





酒井「あー、じゃあ今日の帰り連れてけよ。」





碓井「まぁいいけど…なんで?」





酒井「遅刻しねぇように迎えに行くんだよ。」





当たり前のようにそう言うと、彼女は





碓井「言ったな?」





なんてからかうように笑った





酒井「何」





碓井「いや?3日くらいで飽きるんじゃないかな〜って。」





酒井「それ、誰に言ってんのか分かってる?」





碓井「はいはい、ごめんなさーい。」





今となりで笑う彼女の、何処が変わったというのだろう





話し方も、笑い方も、全部、






初めて会ったときからずっと変わってない






これからも、このまま変わらないでいてほしい





そう思う俺は、欲張りな人間だろうか





碓井「…ねぇ、ねぇってば!」





酒井「ん?」





碓井「今の絶対聞いてなかったでしょ。」





酒井「わりぃわりぃ。」





碓井「…考え事?」





酒井「ちょっとだけな。」





碓井「珍しいわね。何考えてたの?」





酒井「そんな胸張って言えるようなもんじゃねぇよ。」





碓井「ふーん?」





そうやって俺に勝ち誇ったような表情を見せるところも、





酒井「俺で遊ぶのそんなに楽しいか?」





碓井「? まぁ。」





酒井「じゃ、遠慮なく。」





碓井「は……、ちょっ、なにこれ」





酒井「何って、手繋いでるだけじゃねぇか。あ、もしかして意識しちゃった感じ?」





碓井「うるさい。」





そうやって顔を真っ赤にして俯くところも、





あの時からずっと変わってない





そんな彼女を、俺は、

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
114人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - あんずさん» お待たせしました〜。不定期更新でごめんなさい… (2022年9月5日 5時) (レス) @page35 id: 0223b6f8e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - やった!更新された!いつもありがとうございます (2022年9月3日 21時) (レス) id: 4439453481 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 青晴空 さん、今急いで編集しました!ご指摘ありがとうございます (2022年8月27日 15時) (レス) id: 0223b6f8e6 (このIDを非表示/違反報告)
青晴空(プロフ) - オ リ ジ ナ ル フ ラ グたってますよー (2022年8月27日 14時) (レス) id: 06dde910e2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - @さくら さん、ありがとうございます。 (2022年8月27日 14時) (レス) id: 0223b6f8e6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2022年8月26日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。