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碓井Side
次の日、少し遅れて学校に行くと、みやびさんの席の周りに特進のほぼ全員が集まっていた
私は背負ってきたギターケースを席に置いて、みやびさんの席を覗いた
碓井「占い…？」
本多「お、碓井じゃねぇか。井伊が占ってもらってんだ。」
みやびさんの向かいには井伊くんが座っていて、なにか話しているようだった
碓井「何でいきなり？」
榊原「知らねぇ。さっき上杉が当たったらしいから、みんな気になってんだよ。」
碓井「ふーん、」
井伊くんが席を立つと、次は俺だ、と騒がしくなった
碓井「占い、ねぇ…」
すると、一番気づかれたくなかった人に気づかれた
豊臣「あ、Aちゃん！みやびちゃんの占い、どう？」
碓井「私は…」
酒井「やっとけって。」
上杉「日下部の占い、当たるぞ。」
井伊「やって損はねぇだろ。ほれ。」
席に、座らされてしまった
何が言われるんだろう、
みやび「Aさんは、『於久』と呼ばれたことがありませんか？」
碓井「え、」
豊臣「『おく』…？」
榊原「知ってたか？」
酒井「いや、初耳…」
碓井「そう、ね…」
私がそう言うと、後ろの人達がどっと声を上げた
私は冷静を装うのに必死になった
もしかしたら、この中の誰かがこの名前を知っているかもしれないから
碓井「貴方、立派な占い師ね。次は誰を占うのかしら？」
私はそう言って立ち上がり、自分の席に戻った
酒井「いやー予想外。」
碓井「何よ」
酒井「なんにも。」
碓井「どうせ、恋愛的なのを期待してたんでしょ。」
酒井「まあな。」
碓井「出たら出たでびっくりするくせに。」
酒井「どうせ俺だろ？」
碓井「…」
酒井「何だよ」
碓井「違う、って言ったら？」
酒井「は⁉お前本気で言ってんのか」
碓井「冗談だよ。」
酒井「お前のは冗談に聞こえねぇんだって。」
碓井「そんな心配しなくても大丈夫だよ。これでも一途な方だから」
酒井「そうは見えねぇけどな。」
私はそっと彼の顔を見上げた
酒井「何。」
碓井「なんでもない。」
彼は何も知らないようだった
でも、いつかは皆知ってしまうのだろうか
その時、彼は私の隣を選んだことを後悔するのだろうか
彼の隣にいる私は、「A」なのだろうか
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串(プロフ) - あんずさん» お待たせしました〜。不定期更新でごめんなさい… (2022年9月5日 5時) (
レス) @page35 id: 0223b6f8e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - やった！更新された！いつもありがとうございます (2022年9月3日 21時) (レス) id: 4439453481 (このIDを非表示/違反報告)
串(プロフ) - 青晴空 さん、今急いで編集しました！ご指摘ありがとうございます (2022年8月27日 15時) (レス) id: 0223b6f8e6 (このIDを非表示/違反報告)
青晴空(プロフ) - オ リ ジ ナ ル フ ラ グたってますよー (2022年8月27日 14時) (レス) id: 06dde910e2 (このIDを非表示/違反報告)
串(プロフ) - ＠さくら さん、ありがとうございます。 (2022年8月27日 14時) (レス) id: 0223b6f8e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：串 | 作成日時：2022年8月26日 18時
