TIME.15 ページ7
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────時間が流れ、スモーカーの軍艦が海軍本部に戻ってきた。
スモーカーとたしぎは今回のクロコダイル討伐の件で勲章授与と一階級ずつ昇格した。
スモーカーは上層部に逆らったようで、ヒナと私で処分されないようどうにか動いた。
危ない綱ばっかり渡って……全く。たしぎの苦労が知れる。
溜め息を吐くと、扉がノックされた。
『どうぞー』
扉が開く。
「Aさん！」
『おー！たしぎ。久しぶりだね。昇格おめでとう』
「ありがとうございます！あ、ヒナさんから聞きました。Aさんも昇格されたんですよね！」
『たしぎみたいに功績を残して昇格って訳じゃないからなぁ』
困ったように笑うA。
「何言ってるんですか！Aさんと蘇芳さんに育てられた海兵は今や4つの海でそれぞれ要職に就いてるんですよ？誇りに思ってください！」
『ん〜…だったら、海軍学校の教官になったほうが良いとは思うんだけどね〜…実際、蘇芳と一緒に引き抜きの話があったし』
「！でも…Aさんに合ってる気がします」
Aは椅子から立ち上がり、冷蔵庫から冷やしておいた水出し珈琲をコップに入れ、たしぎに渡した。Aは自分の分の珈琲をコップに入れ、ソファに座った。
『私は誰かに教えを説きたいんじゃなくて、自分自身が大切だと思ってる人達の力になりたいだけなんだ』
「！」
『まぁ他の人達に比べたら、頼りないひ弱な海兵だけど』
ずず…っと珈琲を啜る。
「……そんなことないです。Aさんの優しさに救われてる人は必ずいます」
『…優しいたしぎにそう言われると嬉しいなぁ』
二人は見合い、笑った。
「ほんまにたしぎちゃんは優しいなぁ」
いつの間にか蘇芳がそこにいた。
「『……』」
「でもたしぎちゃん気ぃ付けなアカンで。Aは優しいふりした鬼畜やから」
「……へ！？」
Aは蘇芳の頭をガッと掴み、握り潰そうと力を込めた。
『お前が最近私の前で良くこうやって軽口ばっか言ってるからだって気付かないか？気付かないか、阿呆だから』
「あだだだだ！A、頭！頭、割れる！！」
「Aさんストップ！ストップ！」
たしぎに止められ直ぐにパッと放した。
蘇芳を心配するたしぎは頭を撫でた。そして、嬉しそうに微笑む蘇芳。
ほぉー…これは？いや、こいつゲイだしなぁ。…あ、デミセクシュアルってやつか？多分。
「Aさん？」
たしぎに声をかけられ、我に返るAだった。
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Miho／ミホ(プロフ) - 今出ている話を全て読ませていただいたんですが、最高に面白いです…!!!!オリジナルキャラの蘇芳がめちゃくちゃ好きです！物語も面白くてドキドキしました！これからの更新楽しみにしています！頑張っください！！ (2022年8月17日 20時) (
レス) @page20 id: 42a2ebe18e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉和 x他1人 | 作成日時：2022年5月21日 23時
